横浜FMは15日の明治安田J1第14節・鹿島戦を乱打戦の末、3-5で落とし、公式戦無敗記録は『16』でストップした。グループステージ突破を決めているとはいえ、今節はリバウンドメンタリティーが求められる。4月以降、リーグ戦とカップ戦を2チーム構成で戦っており、今回の先発は広島戦のメンバーが軸となりそうだ。その2チームを比較すると、カップ戦は準主力組という位置づけの選手が多い印象。そのため、鹿島戦で敗れたことも少なからず影響し、選手たちのモチベーションは一様に高いはずだ。
リーグ戦では途中出場が多く、先発での出場欲を公言する水沼 宏太や天野 純を筆頭に、小池 龍太、岩田 智輝ら主力組に入ってもなんらおかしくない実力者たちは、リーグ戦先発の座を虎視眈々とうかがっている。順位変動の可能性があるとはいえ、“消化試合”の雰囲気も漂いかねない今節も、格好のアピールの場と捉え、モチベーション高くゲームに入る姿が容易に想像できる。
そして、広島戦からの変更点があるとすれば、ウイングの人選だろう。4月のリーグ戦で右ハムストリングを負傷した仲川 輝人は、すでに全体練習に合流済み。遠征に帯同しなかった鹿島戦前こそ、アンジェ ポステコグルー監督は仲川の復帰に慎重な姿勢を見せていたが、さまざまな状況を勘案すれば、今節は復帰戦に適した舞台と言える。
もし仲川が復帰するとすれば、起用ポジションが焦点となる。素直に考えれば右ウイングだが、そこには好調を維持する水沼がいる。そこで水沼との共存の可能性を探れば、左ウイングでの起用も面白い。仲川を組み込むことによって、DF陣やボランチのチョイスにまで影響を及ぼすだけに、指揮官の決断は注目ポイントだろう。
一方の清水も自力でグループステージ突破を決められる有利な状況にある。敗れれば3位転落の可能性があるだけに、“引き分けOK”のスタンスで、まずは失点をしないことを大前提に試合を進めたい。
ただ、リーグ戦では4月以降、一度も勝ちがなく、8戦未勝利と低空飛行が続く。その8戦のうち無失点試合は一度しかないだけに、スコアレスドローとなった横浜FMとの前回対戦と同様、強力な攻撃力を持つ相手に粘り強く戦った上で、そこからの上積みとしてスキを突いて一刺しするのが理想のゲームプランとなるだろう。
[ 文:大林 洋平 ]
