ホームのFC東京は調子が良さそうだ。2月末にチーム活動が再開されてからは急ピッチでコンディションを上げる必要があり、試合勘の部分で難しさを感じていたが、明治安田J1第3節・C大阪戦で今季初勝利を挙げた。そして、1週間の準備期間を挟んで迎えたリーグ前節・広島戦では相手のハイプレスに苦しみ、主導権を握ることこそできなかったが、セットプレーから森重 真人が決めたヘディングシュートとショートカウンターからアダイウトンが流し込んだゴールを守り切り、2連勝を達成。試合後にアルベル監督は内容にはまだまだ改善点があることを強調したが、勝てていることでチームに良い空気が生まれていることは間違いない。
味の素スタジアムでの2連戦とはいえ、リーグ戦から中2日となるため、今回は選手の大幅な入れ替えが予想される。東 慶悟や永井 謙佑、長友 佑都といったリーグ戦ではゲームの流れを変える切り札として使われている経験豊富な選手たちはもちろん、「ルヴァンカップでは若手にチャンスを与えて経験を積ませたい」とアルベル監督は公言しており、20歳前後の選手たちにも出場機会が巡ってくる可能性は大いにある。すでにJリーグYBCルヴァンカップDグループ第2節・福岡戦でピッチに立った平川 怜や梶浦 勇輝、さらにはJFA・Jリーグ特別指定選手の荒井 悠汰に再びプレー機会が回ってくるかもしれない。リーグ2連勝中の勢いをルヴァンカップでも引き継いでいきたい。
対する磐田はリーグ前節でG大阪と対戦。前半の早い段階で大森 晃太郎が古巣に対してゴールを奪い、そのまま勝利をつかめそうなところまでゲームは進んだが、88分に同点ゴールを許し、ホーム初勝利を逃した。ただ、ポジティブな点を挙げるとすれば、リーグ戦では開幕から4試合すべてでゴールを奪えており、攻撃には一定の手ごたえがありそうだ。
この試合、磐田からすれば移動日も含めて中2日の戦いとなるため、よりタフな戦いが求められる。2日に戦ったルヴァンカップDグループ第2節・湘南戦の顔ぶれを見る限り、多くの選手にチャンスを与えており、今回も控え組が中心の構成となるだろう。
シーズン開幕早々にイレギュラーな日程を強いられるが、ルヴァンカップではお互いに初戦に当たる第2節を0-1で落としており、グループステージ突破を目指すならば連敗は許されない。3月のナイトゲームはまだまだ寒さが厳しそうであるが、大会初勝利をめぐる熱い90分を期待したい。
[ 文:須賀 大輔 ]
