2月10日、サンガスタジアム by KYOCERAで公開トレーニングマッチを実施。45分を3本戦い、京都が7-3と勝利を収めた。
京都は4分、豊川 雄太のゴールで幸先よく先制。1本目を1-0で終えると、2本目は立命館大在学中でJFA・Jリーグ特別指定選手の中野 瑠馬らが得点を決めて4-0と突き放す。J3の長野としてはJ1チームの強度やスピードに圧倒されたが、3本目は3-2と競り勝って意地を示した。
「3本目は勇気を持ってボールを運んで、クオリティーは別にしても『なんとかチャンスを作ろう』、『点を取ろう』という姿勢を見せてくれた」と長野の髙木 理己監督。スコアラーの安藤 一哉も「手ごたえは相当つかめた。しっかりと糧にして、2週間後の開幕戦にぶつけていければ」と前を向いていた。
しかし、リーグ開幕戦ではFC大阪に1-2で敗戦。以降はリーグ戦7試合負けなしと勝点を積み上げたが、勝ち切れない試合も多くあった。直近は連敗を喫しており、10試合を終えて2勝5分3敗の13位と苦しむ。それでも、21日の天皇杯長野県予選準決勝でアルティスタ浅間に3-1と快勝。平均年齢21.7歳と若いメンバーが躍動し、その勢いをルヴァンカップにも持ち込みたいところだ。
一方の京都は、リーグ開幕から難局が続く。9試合を終えて1勝3分5敗で、J2降格圏の19位。直近2試合はU-23日本代表に招集されたキャプテン・川﨑 颯太を欠く中での戦いだったが、いずれも0-1と競り負けた。リーグ戦で3連敗と苦しむ中、ルヴァンカップを浮上のきっかけにしたいところだ。
髙木監督にとっては、2011年から3年間コーチを務めた古巣との対決。京都を率いる曺 貴裁監督とは、2016年に湘南でヘッドコーチ・監督(髙木監督がヘッドコーチ)として共闘した間柄でもある。選手に目を向けても、冨田 康平、加藤 弘堅、そして京都アカデミー出身の田中 康介が古巣戦を迎える。
髙木監督は、京都について「いまの順位にいるチームではない。メンバーもシステムも分からないが、『もう1回京都の良さを取り戻そう』という形で入ってくるのは間違いない」と印象を口にする。その上で「お互いの強みが引き出されるような展開になると思う」と展望した。球際、走力、テンポ、距離感――。両者とも少なからずストロングポイントが合致しており、激しいぶつかり合いが見られるはずだ。
チーム最年長の加藤は「まずは受けないこと。J3でもそうだけど、先制点の重みは大きい。それを持ってこられれば、面白いゲームになると思う」とポイントを挙げる。1回戦ではJ2徳島に5-1と大勝したが、18分の先制点が勢いを与えたのは間違いなかった。
長野がプレシーズンのリベンジを果たすのか、京都が再び格の違いを見せるのか。浮上のきっかけをつかむ意味でも重要な一戦だ。
[ 文:田中 紘夢 ]

