JリーグYBCルヴァンカッププレーオフラウンドの第1戦は、福岡がホームで1-0の勝利を収めた。リーグ戦では勝利から遠ざかっていた中、試合前にどんなことを強調して臨んだかを問われた金 明輝監督はこう語っている。
「立ち返るということ。見て分かってもらえると思いますが、今日は攻撃的な布陣ですよね。当然、守備のところでほころびがありつつも、やはり攻撃で先手をとれるようなシーンが特に前半ですね、得点を取るまでも出せたと思います」 リードした状況で迎える第2戦も積極的に前に出て先手をとっていくことが福岡のポイントになるだろう。金 明輝監督も「0-0でまたスタートすると捉えている。90分を守り切ろうと思って守り切れるほど広島は甘くない。広島は今度はホームだし、1点差なら逆転できるという気持ちで臨んでくるはず」と話している。
一方、無得点に終わって敗れた広島。
東 俊希は「チャンスはありましたし、決め切るところで決めたかどうかの差が出たかなと思うのですけど、失点は僕の責任だと思っているので、次で取り返したいと思います」と話して第2戦に備えている。
第1戦でできなかったことを改善する機会や、ミスを取り返せるチャンスがあるところが、ホーム&アウェイで勝ち上がりを決めるレギュレーションの醍醐味でもある。
東 俊希が「点を取らないといけないので、積極的な姿勢を出していきます。そういう立場なのでみんなで攻撃的に積極的にいけると思うし、0-1の状況は全然マイナスには捉えていないです」と続けたように、ゴールに向かってアグレッシブにプレーするチームの強みを出しやすい状況になったことをうまく生かしていきたい。
ミヒャエル スキッベ監督も現状は悲観しておらず、1カ月前にエディオンピースウイング広島で福岡を破った明治安田J1第14節をイメージして、「リーグ戦で福岡と対戦したときのようなサッカーができればいいかなと思っています。速くボールを動かす部分だったり、最後の最後まであきらめない部分が非常に重要になってくると思います」と話した。
中盤でゲームをコントロールする役割を担う
川辺 駿は冷静にこう語った。
「点を取らないといけないけど、やっぱり先に失点してしまって2点差になるとキツくなる。早い時間に失点しないことはすごく重要になると思います」 最初から前がかりになり過ぎてバランスを崩してはいけない。追いかける側の広島のほうが難しい立場にあることは変わりないが、それでもEピースで紫のファン・サポーターとともに戦える優位性はとても大きい。
第2戦は最後の最後まで目の離せない激闘になること必至。まずは最初にどちらが積極性を打ち出していくのかに注目していきたい。
[ 文:寺田 弘幸 ]