2位に浮上した清水はACL帰りの甲府と激突。勢いに乗る千葉は6連勝をかけてホームで仙台を迎え撃つ【プレビュー：明治安田Ｊ２ 第36節】

明治安田生命Ｊ２リーグは23日、24日に第36節の11試合が開催される。

首位の町田はアウェイで5位の長崎と対戦。前節は藤枝と引き分け、3戦未勝利となった。3試合連続ゴールのない攻撃陣が意地を見せたいところだ。対する長崎は秋田と引き分け、4戦負けなしとしている。もっとも前節はチャンスを作りながらも決めきれなかっただけに、ゴール前での質向上が求められるだろう。

2位に浮上した清水はホームに甲府を迎える。前節は金沢を下し、2連勝。13戦負けなしと安定した戦いを続けている。2試合連続3ゴールと攻撃が機能するなか、調子を上げてきたチアゴ サンタナに今節も期待がかかる。一方の甲府は東京Ｖと引き分け、連勝はならなかった。水曜日にはアウェイでACLを戦っており、移動による疲労が気になるところ。前回対戦で勝利した相手を再び撃破し、昇格プレーオフ出場争いに踏み止まりたい。

3位の磐田は岡山の本拠地に乗り込む。前節は山口と引き分け、自動昇格圏内から転落した。4試合ゴールのない得点源のジャーメイン 良に結果が求められるだろう。岡山は山形に敗れ、連勝が4でストップした。巻き返しの一戦となる今節は、前節不発に終わった攻撃陣の奮起が求められる。

4位の東京Ｖはホームに藤枝を迎える。前節は甲府と引き分け、3連勝はならなかった。調子を上げてきた染野 唯月がチームにさらなる勢いをもたらしたい。藤枝は町田と引き分け、2試合負けなしとした。2試合連続クリーンシートと守備の安定感が備わってきただけに、後はいかに得点を奪えるか。スタメン起用が続く矢村 健に期待がかかる。

5連勝で6位に浮上した千葉は、ホームで仙台と対戦。前節は栃木に1-0で競り勝った。今節は最終ラインを支える鈴木 大輔が出場停止となるだけに、代わってピッチに立つ選手が意地を見せたいところだ。一方の仙台は水戸に敗れ、2連敗。3試合連続で無得点に終わっている攻撃面のテコ入れを図りたい。

秋田はホームに山形を迎える。前節は長崎と引き分け、8試合勝利から遠ざかる。得点力に課題を抱えるなか、得意のセットプレーやカウンターから活路を見出したい。山形は岡山を下し、4試合ぶりに勝点3を手にした。久しぶりにゴールを決めたチアゴ アウベスが再びチームに勢いをもたらせるか。

水戸はホームで大分と対戦。前節は仙台を下し、3連勝。10戦負けなしと勢いに乗る。加入後初ゴールを決めたブワニカ 啓太が今節も結果を残せるか。対する大分は徳島と引き分け、5戦未勝利となった。複数失点が続く守備の修正が重要なテーマとなる。

熊本はホームに栃木を迎える。前節は大宮を下し、連敗を4でストップ。実に14試合ぶりに白星を掴んでいる。11試合ぶりにゴールを決めた松岡 瑠夢に今節も期待がかかる。栃木は千葉に敗れ、6試合ぶりの黒星となった。数的優位を生かせなかっただけに、ボールを保持した際の攻撃のアイデアが求められてくるだろう。

山口はホームで群馬と対戦。前節は磐田と引き分け、連敗を2で止めたものの、3戦未勝利と苦しい戦いは続く。得点力不足に悩まされるなか、梅木 翼、皆川 佑介らFW陣に結果が求められる。群馬はいわきを下し、3試合ぶりに勝点3を手にした。殊勲の決勝点を決めた中塩 大貴が今節も大仕事をやってのけるか。

いわきvs金沢は19位と21位の対戦となる。いわきは前節、群馬に敗れ3連敗。対する金沢は清水に完敗を喫し、こちらは4連敗となった。ともに苦しい戦いが続くなか、目に見える結果を手にし、好転のきっかけを見出すのは果たしてどちらのチームか。前回対戦では金沢が杉浦 恭平のハットトリックで3-0と快勝を収めたが、いわきはホームでリベンジを果たしたいところだ。

徳島はホームに最下位に沈む大宮を迎える。前節は大分と引き分け、7戦負けなしとした。もっとも2点のリードを守り切れなかっただけに、試合の終わらせ方がテーマとなるだろう。対する大宮は熊本に敗れ、6戦未勝利となった。残留圏内となる20位の山口との勝点差は9で、残り試合数を考えればいよいよ後のない状況に追い込まれている。2試合連続3失点の守備を修正し、粘り強く勝点を掴んでいきたい。

■各試合の見どころをチェック
秋田vs山形
水戸vs大分
長崎vs町田
いわきvs金沢
千葉vs仙台
山口vs群馬
岡山vs磐田
清水vs甲府
東京Ｖvs藤枝
徳島vs大宮
熊本vs栃木