現在7試合連続無失点で、開幕戦に敗れて以降11試合負けなしのFC東京が今節、JFE晴れの国スタジアムに乗り込んでくる。スタジアムのチケットは当然、完売。ファン・サポーターの大きな後押しを受けて戦う岡山と、首位の町田と勝点で並ぶ2位につけるFC東京の一戦は好ゲームとなること必至だ。
このカードに燃えているのは白井 康介だ。2023年7月からFC東京で約2年半プレーし、明治安田J1百年構想リーグでは期限付き移籍で岡山に加入して戦ったサイドプレーヤーは、今季から完全移籍して岡山でプレーしている。白井 康介は古巣との一戦を控え、「自分のストロングを存分に発揮して、右で出るか左で出るかはまだ分からないですけど、僕が出たサイドは自分が制圧したいなと思います」と意気込みを語った。
また、自分の存在価値を示す意味だけでなく、サイドの攻防がFC東京の堅守を打ち破るカギになるとも考えていた。
「相手は両サイドのSBが高い位置を取ってきて、CB2枚とボランチが残る感じになる。押し込んだときはそういう形になるので、ボールを奪ったあとにSBの背後のスペースを僕らが早く取れればチャンスになると思っています。あと、ルカオの強さも効果的だと思うので、ルカオを使ったカウンターも有効かなと思っています」(白井 康介)
ボールを奪ったらサイドに流れて起点を作る動きが得意なルカオの良さを生かし、そこにウイングバックも早くサポートしてチャンスを作っていく。立ち上がりから、白井 康介が描くFC東京の攻略法をピッチ上で実現していくことができれば、岡山の勝機も大きくなっていくに違いない。

「僕が出たサイドは制圧したい」と意気込む白井康介
FC東京としては、相手に先制点を与えずに試合を進めていき、勢いに乗るアタッカーがゴールへ迫っていく展開に持ち込みたいところだろう。相手コートでテンポよくボールを動かしながらチャンスを作り出していくことも、スペースを突いて速く攻めることもできる攻撃の中で、注目したいのは安斎 颯馬だ。
ここまで5得点を挙げているアタッカーは、攻守にアグレッシブにプレーしながら自らアクションを起こすことで局面を動かしていく力があり、特にゴールへ向かっていく推進力は相手に大きな脅威を与える。

安斎颯馬は攻守にアグレッシブなプレーを見せて存在感を示している
ただ、対峙する可能性のある本山 遥は自信を持って準備している。
「(前節で対戦した)川崎Fの前の3枚もJリーグの中で相当カウンターが強烈な選手たちだった。その相手に結果的に2失点してしまいましたけど、90分を通して冷静に振り返ったときに、そんなに大きく負けていたかというと、そんなことはなかった。FC東京も手ごわい相手だと思いますけど、前節を自信にしてやっていければなと思っています」
FC東京が走り続けるのか。岡山が止めるのか。31日の14時にキックオフする一戦は、立ち上がりから緊張感のある攻防が繰り広げられることは間違いない。
[ 文:寺田 弘幸 ]