止まらない新川志音。2得点を挙げ、ダービー勝利へ導く
ロアッソ熊本
--後半途中から出場するにあたって意識したことは?自分の特徴であるサイドからのクロスや、駆け上がって攻撃に厚みを加えることを意識しましたけど、なかなかクロスも上げられませんでしたし、あまりプラスにはなれなくて悔しいです。 --ご自身の得点場面について。まず(塩浜)遼が良い位置でFKを獲得してくれて、ほかにキッカーがいなかったので自分が蹴るしかないと思って蹴りました。イメージどおりの軌道のボールが蹴れたのは良かったと思います。 --サポーターの声援はどう伝わりましたか。熊本から多くのサポーターが駆けつけてくれて、鳥栖さんよりも大きな声援が自分たちにもプレーしているときにも響いていて、力になりました。 --次節以降に向けて。次はアウェイの千葉戦ですけど、負けた次の試合が本当に大事だと思うので、簡単に連敗しないで、必ず勝って熊本に帰れるように頑張ります。
--ゲーム全体を振り返って。どっちに転ぶか分からないゲームでしたけど、結果を見れば4失点していて、やっぱり2点目のリスタートからやられたのが流れを大きく変えたと思います。 --失点シーンの対応について感じることは?個人としてもそうですし、どう守るかを練習やミーティングでも提示されている中で、今日は中にドリブルされたり、最後のところでシュートコースに入れなかったり、それが結果に出たと思いますし、それは課題としてもっと取り組まなければいけないと思います。 --2点目を与える前にもチャンスはありましたが、攻撃面で感じることは?自分たちの狙いどおりではない攻撃だった印象があって、なかなか下からつなげないときに、もう少し違う攻撃ができれば良かったと思います。 --今日のゲームを踏まえて確認すべき点はどんなことでしょうか。1つはスローインのリスタートのところの確認と、カットインされたときにボールに当てる選手がどう出ていけるか、それは意識次第だと思うので、そこかなと思います。
サガン鳥栖
監督
3月の終わりに敵地で完敗した熊本を相手に今日しっかりとリベンジできたこと。そして、今日のゲームは熊本のスタイル、あれだけ攻守で重心を前に傾けてくる熊本を相手に後半15分からが勝負だと。途中から出る選手を含めて、全員で勝点3を奪いにいこうというゲームプランで臨みました。その中でしっかりと出し切ってバトンを渡してくれた選手。そのバトンを受け取って結果を出した選手。本当にチーム全員で戦った、勝ち取った勝点3だと思っています。非常にうれしく思っています。ラスト8試合、私たちはまだ何も成し遂げていません。いま、5位に上がったということを聞きました。一試合一試合、自分たち次第だと思っていますので、また次の今治戦に向けて全員で良い準備と良い競争をしながら向かっていきたいと思います。 --新川 志音選手が3試合連続ゴール。シーズンの序盤はチャンスを決め切れないシーンもありましたが、成長についてはどう見ていますか。著しい成長を遂げていると思います。3カ月くらい前だったと思うのですけど、(会見で)点を取るのは時間の問題だという話をした記憶があります。まさに1つのきっかけがあれば(変わる)。初ゴールを決めたこと。U-22日本代表に選ばれたこと。そういったことが重なって、ああいう若い選手は1つのきっかけでグングンと、私自身もビックリするくらいの成長を成し遂げてきた選手たちを過去にも見てきました。まさに彼はそういうタイミングだと思いますし、逆に言えば、彼とも2、3日前に1対1で話をしたんですが、こういうときこそ、謙虚に。そして、感謝の気持ちを持ちながらブレずにやっていってほしいなと思います。今までやってきたことを変わらずにやることによって、彼には非常に明るい未来が待っていると思います。 --酒井 宣福選手を先発起用した狙いを教えてください。まず非常にパフォーマンス、コンディションが良かったことが一つ。相手の熊本のスタイルを見たときに前から人に強い圧力を掛けてくるので、そのぶんノリ(酒井 宣福)のところがむき出し(になり)、1対1になって広大なスペースの中で彼の質的優位、高さ、体の強さ、キープ力を生かしてほしかった。あとは何よりゴールですね。ゴールを取ってほしいと。彼の強烈なハイプレスの強みもありますし、そういったところで考えて彼を先発で起用しました。
ロアッソ熊本
監督
2,000人を超える(熊本)サポーターが来てくれていたということで、試合前からゴール裏のスタンドを見れば、赤い旗を振って応援してくださっていて、ちょっと見ればホームかと思うような光景でした。本当に感謝しかないんですけれど、こんな試合をしてしまって本当に情けない限りです。次はこんなことがないように、しっかり前を向いていきたいと思います。 --失点の要因と、試合を通しての守備について。ドリブルで入ってこられたときに止められなかったです。2失点目はスローインからで、前半にまったく同じ形がありました。それでやられてしまいました。そこは私の至らなさだったと思います。プレッシャーをもう少し掛けて、ちゃんと奪いたかったです。なかなかボールを奪えなかったです。相手が1枚上だったかと思うところもあるのですけど、そこは感じるところがありました。 --攻撃については?シュートはそんなに少なくないと思うのですけど、最後のところですね。やっぱりもう少し崩せるというか、もう少し運んで相手を1枚はがすということもやらなきゃいけなかったですね。
サガン鳥栖
FW 15
酒井 宣福
--この試合の先制ゴールを誰が取ったか、みんなが忘れていそうな気がするんですが。いいの、いいの、いいの(笑)。そういうのじゃないから、チームが勝てばいいんですよ(笑)。 --フィジカルの強さを生かして基準点になってほしいという監督の期待に応えるプレーぶりだったと思います。むき出しになるところや自分が起点になれる可能性が高いというのは試合前から分かっていたところだったから、そこだけはちゃんとやりたかったし、簡単に競り負けないところは表現できればいいなと思っていました。試合の入りのところはちょっとフィーリングが合っていなくて何度か相手に先に触られることもあったんですが、それ以降はうまくやれたかなと思います。何よりも先に点を取れて試合を優位に進められたのが良かったかなと思います。 --ゴールシーンはらしさ全開だったと思います。あそこを見てくれる、あそこに上げてくれるというのは仲間が信頼してくれているからというか。俺が中にいるからクロスを上げられるというふうに自信を持って入れてくれている。ああいうふうに結果を示すことで、より自分も点を取りやすくなるだろうし、相手も脅威に感じてくれるだろうから、より選択肢を増やせると思います。1つ、鳥栖の攻撃のバリエーションを増やすという意味では良い形でゴールできたのかなと思います。
MF 16
西澤 健太
--熊本に対して、ハッキリとマンツーマン気味に守ることもできたと思いますが、インサイドハーフの西澤選手が相手ウイングバックの岩下 航選手を見る形でした。僕が誰を捕まえるかというところで、熊本は岩下 航選手と、古長谷 千博選手やほかのFWの選手が流動的に動いてくるので、最初から誰が誰を見るかを決め打ちしてしまうと逆に混乱してしまうかなと思いました。なので、僕がある程度低い位置からスタートして一発でラインを越えられない距離感で岩下 航選手を管理することは松本 凪生とも話しながら意識的にやっていました。 --相手の後ろ3枚をFW2枚で追うぶん、左CBに持ち出されると難しかったと思いますが、そうなったときの対応はどうイメージしていたのでしょうか。途中からはタファ(長澤 シヴァタファリ)がズレて(井上)太聖がズレて、僕がシャドーのところを背中で消すような形にもしたんですが、僕の感覚的にあそこでタファも太聖も引っ張り出されて、そこに僕のカバーが間に合わなくて間を通されるほうがイヤな感じがしたので、前の2人にも頑張ってもらいながら、僕の感覚でやらせてもらっていたところはあります。 --その点について全体的な運用自体はうまくいった感覚でしょうか。一度、ワンツーから岩下 航選手に入り込まれてちょっとイヤなシーンは作られましたが、それ以外はボールは持たれていましたけど、イヤなところに差されるとか、イヤな進入のされ方は多くなかったと思います。そこは前半あれだけ熊本が元気なうちは、ある程度我慢しながらというのをイメージしていたので、そこはうまくやれたのかなと思います。
FW 47
新川 志音
--J2第2節・磐田戦では自分が獲得したPKを「蹴りたい」と言えませんでしたが、今回は主張できたようですね。本当は蹴ったらいけなくて(笑)。チームのルールとして前日の練習でPKを2本蹴るんですけど、それを外したら(試合では)蹴ったらいけなくて。自分は昨日、2本目を外しちゃったんですよ。今日はPKを取った瞬間、蹴れないなと思ったんですけど、(西川)潤くんが譲ってくれて。本当は蹴りたい気持ちがあったので、譲ってくれて感謝しています。 --3試合連続得点かつ自身初の複数得点。以前は点を取りたい気持ちが力みにつながっていましたが、だいぶ余裕が持てるようになった印象です。本当にそのとおりだと思います。(前々節・)山形戦のゴールが自分としては自信につながっていて、それがシュートシーンでも自信や余裕につながっているのかなと思います。1点取ったときに(西矢)健人くんにも「満足するな」と言われましたし、ノリくん(酒井 宣福)がすでに1点取っていたので、自分がもう1点取れば、この試合ではノリくんよりも点が取れるということで意識していました。神代 慶人もリーグで6点取っているので、そこに負けていられない気持ちがあって、もう1点取りたかったので、取れたことは自信につながると思います。 --U-22日本代表の大岩 剛監督が視察に来ている中で良いアピールになりました。来ていたんですか?それは知らなかったんですけど、代表のほうでもFWとしてプレーしたい気持ちはあるので、良いアピールになったんじゃないかなと思います。