本文へ移動

今日の試合速報

第17節 6.1(土) 15:00KO 国立競技場 鹿島vs横浜FM 国立競技場に10,000名様無料ご招待
第17節 6.1(土) 15:00KO 国立競技場 鹿島vs横浜FM 国立競技場に10,000名様無料ご招待

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第3節 仙台 vs 柏 レポート】厳しい試合の中で我慢強さを見せた柏がアウェイで勝利。ユアスタ初戦を勝利で飾れなかった仙台は守備の問題が浮き彫りに。(06.03.18)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
3月18日(土) 2006 J2リーグ戦 第3節
仙台 0 - 1 柏 (14:04/ユアスタ/18,325人)
得点者:'63 ディエゴ(柏)
----------
ホーム開幕を2週間待った仙台サポーターの盛り上がりは最高潮、やってきた柏サポーターの野太い声量が、開戦を待つ気持ちをさらに駆り立てる。

 仙台サポーターによってバックスタンドに描かれた「V or V!」(VはVICTORYの意)の略。「勝利か、勝利」=「勝利しかない!」という、今季のチームスローガンの略となる)の人文字が迎える中、ピッチに登場した両チームの選手たち。J2とは思えぬ雰囲気漂う中でのキックオフとなった。開始直後には、セットプレーから柏・岡山がヘッドでゴールを狙えば、5分には仙台のチャンス、右サイドのチアゴ ネーヴィスからのスルーパスを受けたボルジェスが、ゴール右からシュート。これはゴール上へと外れるが、立ち上がりから両チームの持ち味を出した攻撃に、グッドマッチの予感は高まった。

 しかし、どちらかを応援する気持ちとは別に「良い試合を見たい」という目的でいえば、その条件ともいえるゲームの拮抗は奪われていく。

 まず、仙台にとって不幸な出来事が起こったのは9分。立ち上がりから気合満々、キャプテンとしての初ホームゲームに燃えていた左SBの村上が、オーバーラップから抜け出して中央のボルジェスにパスを通したその瞬間、苦悶の表情を浮かべてピッチに倒れこむ。ピッチ傍での応急処置の後、一度はピッチに復帰するもののすぐに外へ。15分に、磯崎との交代を余儀なくされる。磯崎も時に良いフィードは見せるものの、前への圧力という意味では村上に劣るため、おのずと柏の右サイドは、谷澤と小林(亮)のコンビに侵食され始める。

 さらに仙台は、攻めも徐々に立ち行かなくなる。前節、ロペスが大活躍した理由の一つに、一度中盤まで降りてきたらプレスがゆるかったという点があり、そこから前を向けば好き放題できる状況があったのだが、今節はそれを、柏の中盤の用心棒的存在、山根が許さない。一回りも二回りも、ロペスに比べれば小さく軽いはずの山根に自由を奪われ、ロペスは試合から消えた。

 それでも前半を何とか0−0で終えた仙台だが、決定的な出来事が起きたのは56分だった。チアゴ ネーヴィスがラフプレーで一発退場となる。

 これがもたらした仙台への影響はとてつもなく大きかった。柏の激しい当たりをヒラリとかわし、決定的なスルーパス、最低でもファウルはもぎ取っていたチアゴ ネーヴィスがいなくなり、仙台の攻めはいよいよ単発かつ偶発的なもののみとなってしまう。それでも好調だったボルジェスが何度も決定機を掴み、何とか試合への望みをつなぐが、今日ボルジェスにはフィニッシュの精度が足りず、またGK南の素晴らしい飛び出しもあって、仙台からゴールの匂いはどんどん遠ざかっていく。

 すると反比例的に、柏に次々とチャンスが生まれてきた。元々前半から、中央を持ち込んでいくディエゴがフリーになる場面が多く、それを基点に何度も仙台ゴールを脅かしていた柏。自身の攻撃志向を削ってまでもディエゴについた梁の奮闘もあって苦しんだが、チアゴ退場後の中盤の混乱に乗じて、ついに63分、柏が先制点を手にする。右サイドのスペースに走りこみパスを受けた鈴木(達)が、タックルに来た木谷を鼻先でかわしてセンタリング、ニアポストで北嶋がDFをひきつけて潰れたその背後、ゴール正面にディエゴがドンピシャのタイミングで入ってくる。数的不利の混乱で梁のマークは外れていた。フリーで放ったヘディングが勢いよくネットを揺らして、結局これが決勝点となった。

 柏は、会見で敵将ジョエル サンタナ監督が答えたように「厳しい試合での我慢強さ」が目立った試合だった。強力な攻撃陣を、組織だった守りで跳ね返しつつ、ワンチャンスをしっかりものにする。これが出来るチームは、J2では強い。

 一方で仙台は、強力な攻撃陣と表裏一体にあった守備の問題が浮き彫りに。相手の山根に「守備をほとんどしにこないから楽だった」と評されたブラジル人アタッカートリオ。彼らの持つべき守備負担が全て後方(この日は特に、梁)にのしかかり、それが結局、チーム全体のバランスを失わせた。

 次節はわずか中2日の21日。ケガで村上、出場停止でチアゴ ネーヴィスを失うなど、ただでさえ難題を抱えた仙台は、このバランスの問題をも超えられるか。ひとまずは3日後に答えが出る。

以上

2006.03.18 Reported by 佐々木 聡
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
サッカーのポジション解説
サッカーの試合時間・タイムルール
インテンシティ
オフサイド
ビルドアップ

テレビ放送

一覧へ

明治安田J1リーグ 第10節
2024年4月27日(土)14:00 Kick off

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/04/28(日) 00:00 ハイライト:札幌vs湘南【明治安田J1 第10節】