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【J1:第24節 山形 vs 広島】プレビュー:「守備も堅いチーム」に生まれ変わった広島の快進撃は今節も続くのか!? 古橋復帰で、粘り強さに攻撃面のプラス・アルファを加えたい山形がストップをかける!(09.08.30)

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8月30日(日)J1 第24節 山形 vs 広島(18:00KICK OFF/NDスタ
スカパー!生中継 Ch180 17:50〜(解説:越智隼人、実況:小出匡志、リポーター:成田ひみこ)
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「広島戦だけは出たかったです」
この試合でもっとも注目されるはずだった西河翔吾は、出場を楽しみにしていた試合をスタンドから見守ることになった。「出たかった」のモチベーションは、出場機会が得られなかった古巣を見返そうという気持ちではない。「広島でサッカーをしてきて、お世話になっている人がたくさんいる。今こうやってプレーできているのも広島での経験があったから」という感謝の気持ちだ。

 山形へ移籍した西河に、出場機会はすぐに巡ってきた。それまで8試合勝利がなかったチームは、先発デビューし、西河自身が1得点1アシストした第17節・横浜FM戦で勝利すると、ようやく無失点試合を達成した2節前のF東京戦までで3勝2分け1敗。西河はその試合で足首を負傷している。「自分のプレーをサポーターや広島の人たちに見せたかった。広島と試合があることを楽しみにしてくれていました。『そこだけは絶対出るようにするから』と僕も言っていたので、すごく残念です」と悔しさをにじませた。

 その古巣・広島は後半戦に入って4勝2分けと負けがなく、絶好調だ。前半終了時点で9位まで落とした順位も、中位グループの混戦を抜け出して4位までジャンプアップ。3位・清水との勝点差も2と縮め、ACL圏内も射程内にとらえている。好調の要因は、リスクを抑えた試合運びがはまっていること。第19節・F東京戦から第22節・大分戦まで、連続無失点を続けた4試合のシュート数はすべて7本。鹿島をシュート5本に抑えて勝利した第20節以外の3試合はシュート数で相手に上回られている。ひとたびカウンターに移ればキレがあり、押し込んでからのムービングぶりも相変わらずだが、その象徴だった攻撃的なスタイルをかなりの部分で抑え、結果にも結びついている。

 攻め上がりの回数を抑えたDFラインには、ボランチ中島浩司がこまめにカバーに入り、スライドした逆サイドではウイングバックが自陣深くポジションを取るシーンも珍しくない。守りどころと判断すれば、これらを併用する6バックをも厭わず、スペースを埋めることにためらいのない試合をしている。シュート数、得点ともに減少してはいるが、それと引き換えに手に入れた守備の安定が、チームを前進させている。

 前節は2万7000人以上を集めたビッグアーチで、悲願だったリーグ戦での浦和戦勝利を10年ぶりに成し遂げている。その勢いを今後につなげたいが、達成感が勝負への執着心を鈍らせることもある。今節で広島がしっかりと切り換えてピッチに立てているか、メンタル面も問われる一戦となりそうだが、「今日の勝利によって、もしかしたら広島は山形に勝てるだろうと思われるかもしれない。しかし、山形はコンパクトな守備ができる素晴らしいチームだ。かなり厳しい戦いになるのは間違いない。我々はしっかりと地に足をつけて準備し、山形戦に臨まないといけない」と話すペトロヴィッチ監督が手綱を緩めることはないだろう。今節は青山敏弘の出場停止が解けるが、柏から完全移籍したばかりの李忠成がいきなり出場する可能性もあり、ペトロヴィッチ監督が導く化学反応の行方にも注目が集まっている。
 
 山形は前節・川崎F戦で0−2と敗れ、順位を14位に落としている。それまで、どの敗戦にも一定の手ごたえをつかんでいた山形だったが、試合後、小林伸二監督は今季初めて「完敗」という言葉を口にした。失点シーンは2つ。セットプレーで一瞬の隙を突かれたものと、ノープレッシャーで蹴られたクロスを折り返され、オフサイドギリギリで飛び出されたもの。選手の動揺を見透かし、執拗に突いてくる川崎Fの狡猾さに、石川竜也も「すごくもったいない失点だったとは思うんですけど、あの試合内容だったらいずれは失点してたかなというような、非常に厳しい試合内容でした」と振り返る。ただの敗戦にしないためにも、修正した成果をこの広島戦で発揮したい。

 守備では、最大のポイントである「広島の1トップ2シャドーにどう対処するか」によって、守備全体のコーディネーションが決まることになる。特に、佐藤寿人と柏木陽介が抜群のコンビネーションを見せているが、この前3人に対してはバックライン4人で対応することが基本になりそうだ。いずれにしても、システムだけで完璧に抑え込むことはできない。それを連動させ、狂いなく機能させていくことがもっとも重要だ。また、押し込んだあとのカウンターに対するリスク管理も、引き続いての課題になる。西河の欠場に加え、ここまで公式戦全試合で先発出場を続けてきた秋葉勝も今節は出場停止。センターラインで人の入れ替えがあったなかでも、守備のミッションは完遂したい。

 攻撃面では新加入・FWファグネルのデビューは次節以降になりそうだが、7月4日に負傷した古橋達弥が8試合ぶりに公式戦のピッチに立つ。合流してすでに2週間。「川崎F戦は間に合ってたんですけど、フルコートのゲームをやっていなかったので」(小林監督)と起用には慎重を期してきたが、今週は紅白戦もこなし、満を持しての登場となる。また、「広島にはやりやすいようなイメージはある」と、ここまで9得点の長谷川悠にも苦手意識はない。広島の守備的な戦いに関しても、「3バックの3枚はあまりフォワードにガツガツ来るような感じではないと思うので、川崎F戦のように自分が潰されることはないと思う。自分がキープしたときにできるだけ周りのサポートをたくさん来てもらえるようにしてやれれば、いい形が作れるのではないか」と話す。スペースを埋められていても、プレー精度さえ高ければゴールまでの道筋は邪魔されるものではない。
 
 前回対戦は第12節。ハーフタイムまでに3得点を挙げた広島が1−3で勝利している。前半10分までに0−2とされた山形にとっては、イージーなミスでプランを自ら壊してしまった試合。それだけに、やらなければならないことはわかっている。山形のカウンターがある程度形になれば、広島もセーフティな道を選び、互いに堅いゲームになる可能性もあるが、さらに山形先制となれば一転、広島が前がかりに攻撃性を発揮してくるだろう。しかしそれは、山形にとって攻撃しやすい状況でもある。その展開とスコアの推移によって、ゲームの情勢は刻一刻と変化する。見逃すのはもったいない。

以上

2009.08.29 Reported by 佐藤円
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