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【Jユースカップ2010:準々決勝 横浜FMvs広島/磐田vs京都】プレビュー:高円宮杯チャンピオンの広島に横浜FMはメンタルの強さで上回ることができるか(10.12.18)

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12月19日(日)Jユースカップ2010:準々決勝
横浜FMvs広島(11:00 KICK OFF@ 長居第2
磐田vs京都(14:00 KICK OFF@ 長居第2
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◆横浜FMvs広島
「広島対策ではなく、横浜FMの持ち味を出して真っ向勝負をするだけ。外から見ていると“広島のほうがメンタルの強さが上”と思われているかもしれないが、僕はそう思っていない。タイトなゲームができることを喜びに感じている」
横浜FMの松橋力蔵監督は、肩に余計な力は入っていない。Jリーグ誕生のオープニングゲームを戦ったクラブの遺伝子が誇りとして選手の心の中にある横浜FM。2回戦(vs清水)は後半の頭にゴールを決めて5-0になった安心感と小野裕二の退場で心のバランスとプレーの質が落ちて、その後は4失点。松橋監督は「5-2になったあたりでようやく10人のチームの頑張りが見え始めたけれど、そこで掴んだチャンスに決められなかった。それが、あわや同点というところまで追い詰められた原因。また、1人少なくなった状況でそう多くはないけれど、セオリーや優先順位の判断が少しずつ欠けていた。失点の質が悪かった」と話す。結果だけを見れば大味なゲームということになるが、トーナメント初戦の難しさという要素もあったのではないだろうか。

横浜FMの選手にとって準々決勝で対戦する広島は、高円宮杯の準決勝(国立)で対戦するはずだった(静岡学園に敗れて進出できず)だけに、ようやく対戦できるという喜びが大きい。この年代のチームにとって、実績を出し続けている広島は常に大きな壁であり戦いたい相手でもある。Jユースの中で唯一トップチームと同じ3-6-1を採用し、うまさと気持ちが高いバランスで融合している好チーム。対戦相手の監督からは「トップ下の選手が捕まえにくい」という声が聞こえてくるが、松橋監督は「3-6-1というシステムだからトップ下にボールを入れられたくないのではなく、あの場所にボールを入れられたくないから守備が必要になるだけ。その前の段階で何をするべきかという考え方になるが、そのためのトレーニングは常にやっている。1対1、競り合い、球際の戦いだけでなく、個々の局面の判断ができていればシステムは関係ない」と話す。横浜FMも4-2-3-1で清水戦に臨んだが、これも4-3-3にもなるし、4-4-2にもなる。「『広島は3-6-1で〜』なんてシステムの話をし始めると、選手は行くべきアプローチが出来なくなると思う」とも話す。システムと戦うのではない、横浜FMのサッカーをやるのだ。

この横浜FMが高円宮杯チャンピオンの広島にどんな戦いを見せるのかは非常に楽しみだが、トップでも活躍した小野が出場停止。しかし、今年は小野がいない時間が長く、プリンスリーグではケガ人の多発も重なってなかなか勝ちきれずにもがいてきたが、高円宮杯あたりからは選手の意識が変わってきた。「小野が不在」と考えるのではなく、置かれた現状でベストを尽くすだけ。「広島に勝って小野を準決勝に連れて行く」なんてセンチメンタルな雰囲気もない。サッカー人生が続く中の一瞬を全力で戦い、その先に繋げたいだけ。

広島も2回戦では苦戦をしたが粘り強さは健在。明朗策士・森山佳郎監督の采配やリーダーシップも楽しみだが、攻撃力だけなく宗近彗を中心とした守備も広島のすごさの一面。それに対して、昨年は「横須賀FM」と言われるほど追浜のジュニアユースが高い育成力を発揮し、トップと同じ横浜にあるジュニアユースと併せた力がユースに繋がっている。人口の多い首都圏のクラブの強みもある。この2チームの激突は準々決勝で最も注目される戦いになるのではないだろうか。

◆磐田vs京都
長居で行われる準々決勝のもう1試合は今年から大石隆夫監督に代わった磐田と本田将也監督の京都の戦い。ともに2回戦は厳しい競り合いとなり勝ち上がってきた。

磐田は最初に失った主導権を取り戻してからは攻勢に出る時間が長かったものの、延長戦にもつれ込んで途中出場の柳生要造の決勝ゴールでセンアーノ神戸を振り切った。京都はトップで出場経験を積んでいるセンターバック・遠藤航のいる湘南の守備に苦しみ、延長戦の末のPK戦勝利。ただ、京都は産(京セラ)学(立命館大付属宇治高)J(京都)の連係で素晴らしい育成システムが整っており、選手の質は高い。それだけにトップにはない苦労(主導権を取るもののカウンターを仕掛けられる)が試合で出てしまっただけ。また、4人がトップ昇格する3年生は、早くからトップで活躍する宮吉拓実の姿を見て、「俺たちにも出来る」というモチベーションを持っている。そして、2年生にはJJモデルの姉を持つ高橋祐治をはじめとして来年トップチーム昇格の可能性が高いと思われる選手が数名おり、京都は育成型クラブとしていい流れの中にいると言っていいだろう。

今対戦の両監督は、ともにトップチームでプレーしていたMFで、その後クラブのいろいろな部署で経験を積んできた苦労人だけに、粘り強さが戦いにも出ている。勝てばF東京vs柏の勝者との対戦になるだけに2回戦以上の執着心で臨んでくる。下克上を実現するための粘り強さ対決で、どちらが大きなチャンスを掴むのかも見所だ。

以上

2010.12.18 Reported by 松尾潤
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