ACL初挑戦の仙台は、ここまでにグループリーグで3試合を終え、所属するグループE内での力関係もわかってきた。現在はグループ内2分1敗の3位と巻き返しを図らなければならない立場ではあるが、上の順位のチームとも下とも大きな力の差はない。ソウル、江蘇、ブリーラム。いずれの相手も、侮ってはいけないし、過度に恐れることもない。
グループEでトップを走るソウルとの先週の対戦( /jsgoal_archive/game/2013/20139999999920130402.html )は、その実感を強めてくれた。「相手に仙台の印象を強く与えられた試合だったと思う」とは佐々木勇人。この試合は前半の早い段階で2点のリードを許したことが反省点ではあったが、相手が国内リーグでの消耗を考えて守備的になった後半は、仙台が強引に攻めて1点をもぎ取った。敵地で、しかもけが人が多くメンバーをやりくりした中で、仙台がつかんだ手応えも少なくはなかった。
だが、その差を埋め、2位以内に入らないことには、仙台が次のステージに進む資格は得られない。そのためにも、10日に仙台のホームで迎えるソウル戦は勝利が求められる試合だ。
同じ相手と1週間後に再戦するということで、双方ともメンバー構成上の駆け引きはあるだろう。しかし仙台もソウルも、直近の国内リーグ戦の成績が芳しくなかった(仙台は敗戦、ソウルは引き分け)だけに、今まで以上に勝利に徹した采配が見られるはずだ。
ソウルの強みは速さと強さを兼備した攻撃の破壊力にある。デヤン ダムヤノビッチの強さ、モリーナの巧さ、エスクデロ セルヒオの速さを生かした連係は2日の試合でも発揮され、ソウルの先制点はこの3人が仙台の右サイドで巧みな動きを見せて崩したところから生まれた。2点目はFKからだったが、これも仙台右サイドをタイミングよく突いて得たものだ。仙台にとってはこの3人の距離を遠ざけ、同サイドでプレーさせないことが大事だ。
そして、仙台は今度こそ先制点を奪いたい。ソウルのチェ・ヨンス監督は2日の試合を「先制点が重要な試合」と展望し、その通りの展開に持ちこんで勝利した。今度は仙台がそのような展開に持ちこみたい。早めに試合が動かなくても焦る必要はない。ソウルは特に後半に守備の距離感で課題が出る傾向があり、2日の対戦でも引いていたはずのソウルがウイルソンに裏のスペースを突かれてPK献上に至ったことからも、それは見える。
「点を取る姿勢を前面に出したい。がむしゃらに突破して、強引にでも点を取りたい」と意気込む太田吉彰のスピードを筆頭に、高さと強さで勝負する中原貴之、意外性と技術で守備を破るヘベルチなど、仙台は個の単位での攻撃の仕掛けを揃えてこの一戦にのぞめる。あとはボール回しの中で、彼らの勝負の一手をしっかり繰り出し、1つでも多くのゴールを奪うこと。それにより、仙台はグループリーグ突破の望みをつなぎたい。
以上
2013.04.09 Reported by 板垣晴朗
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