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コラム

百年構想のある風景

2015/1/12 10:00

THE LAND OF FOOTBALL

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日本が、FIFAワールドカップに二度目の開催国(2018・2022)として立候補している。日韓共催は、アジア初の大会として意義深いものであった。今回、特に2022年大会招致には特別の意味がある。その前年(9月)が、日本サッカー協会の記念すべき創立百周年にあたるからだ。 アジアサッカー連盟に加盟する46の国と地域の中で、協会設立の最古はシンガポール(1892)。フィリピン(1907)、香港(1914)、タイ(1916)、イラン(1920)、日本(1921)と続き、韓国は日本の7年後である。 欧州では、ビッグクラブ、イタリア・ドイツなどの大国そしてFIFAが、世紀をまたぎ百周年を迎えて一年を通し様々な行事が行われた。“百”という数字は、百人力や百花繚乱など「重厚長大」とか「多種多様」といった意味に使われる。

ドイツ協会百周年時のブラッターFIFA会長やヨハンソンUEFA会長の祝辞には、百年の長さよりもその間に成し遂げられた功績と積み重ねの一つ一つに対し、数字を挙げながら賛美と感謝の意が述べられ、また新たな百年に向かっての期待で結ばれている。 欧米人にとって、「誕生日」はいくつになっても大切な歳時である。とりわけ、大きな節目の年には盛大な祝宴が催される。お祝いを述べるタイミングは当日かそれ以降の慣わし、しかも誕生日を迎えた本人が自ら、大盤振る舞いすることで感謝の意をあらわす。 90回目の天皇杯、平均観客数世界6位の約2万人を誇り37クラブに発展したJリーグ、すそ野に広がる "おらがまちのクラブ" とスポーツシューレ、一流のスタジアムと芝生のグラウンド。前身のトヨタカップから現FIFAクラブ世界選手権を30年にわたり開催し、近時は連続で世界3位。代表は、FIFAワールドカップに男子が4大会連続、女子が5大会連続の出場。メキシコ五輪以降長く低迷した当時からは想像できない実績の数々だ。

" Happy Birthday!"2022年の価値は、我々以上に世界各国の人々に理解されるだろう。再び日本で世界が一つになって、心から誕生日を祝い合いたい。1873年、英国から日本に伝えられたサッカー。長い年月を経て、そのファミリーが約350万人と世界の十傑に入るほどのサッカー先進国に成長した姿を、地球上の多くの人々に伝え、感謝し、喜びを分かち合えれば、"未来"は、子どもたちに確かに引き継がれていくだろう。 百年構想をかかげるJリーグにとって大きな節目になる。 Welcome To The Land Of Football !