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JリーグYBCルヴァンカップ30周年記念「にじさんじ」とのコラボレーション
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コラム

データコラム 数的有意

2022/8/1 18:00

YBCルヴァンカップ プライムステージ 第1戦の結果が与える影響

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いよいよ8月3日(水)より、「2022JリーグYBC ルヴァンカップ」のプライムステージが行われる。昨年に引き続き、ホーム&アウェイのトーナメント方式で実施される今大会。そこで今回は、「第1戦と第2戦のどちらをホームで迎える方が有利なのか」、「第1戦をどのようなスコアで終えれば勝ち抜ける可能性が高くなるのか」といったデータについて、過去のルヴァンカップ(ヤマザキナビスコカップを含む)での結果や、出場8チームの今季成績も交えて「ルヴァンカップをより楽しめるデータ」をご紹介する。
※対象試合:アウェイゴールルールが採用された2006年以降のリーグカップ準々決勝第1戦、準決勝第1戦の計84試合(2011年、2020年は大会方式が異なるため対象外)

●第1戦が引き分け以下の場合はアウェイチームが有利

上のグラフは、第1戦ホームチームから見た、第1戦の勝敗別の勝ち抜け率だ。集計した84チーム中、第1戦ホームチームの勝ち抜けは39で、勝ち抜け率は46.4%と、やや分が悪いことが分かる。ホームチームが勝利を挙げた際の勝ち抜け率は64.9%と、当然勝ち上がる確率は上がるが、敗北となった場合は21.7%(第1戦アウェイチームの勝ち抜け率が78.3%)と、大きくアウェイチームの勝ち抜けに近づく。引き分けとなった場合でもホームチームの勝ち抜け率は5割を下回る41.7%にとどまっている。

●第1戦が「2-1」での勝ち抜け率は約4割、「0-1」では8割超えという意外な結果に

続いてより詳細な傾向を探るために、第1戦のスコアによって勝ち抜け率がどのように推移するか、これまでの成績をまとめた(データは全て第1戦ホームチーム目線:実際は3点以上の試合もあるが、ここでは頻度の高い2点以内の試合をまとめている)。

この図表で注目点をいくつか挙げてみる。第1戦ホームチームが初戦を2-1の勝利で終えた場合は、第1戦ホームチームが有利な状況にもかかわらず、勝ち抜け率は41.7%と敗退するケースの方が多くなっている。これは、1-1で終えた場合と同じ勝ち抜け率で、興味深いデータだ。2-1で勝利を挙げたからといって、第2戦が有利に運ぶとも限らないのは「サッカーの妙」といえるかもしれない。

もっとも意外ともいえるデータは、第1戦を0-1の敗戦で終えてしまった場合でも、第1戦ホームチームの勝ち抜け率は83.3%と、非常に高確率になっている点だろう。対象試合数が6とケースは少ないものの、0-0のスコアレスドローで終えるよりも高い確率となっており、確実に1点が必要な追い込まれた状態で第2戦を迎えることが、好影響を与えているのかもしれない。

裏返しに、第1戦アウェイチームの目線で確認すると、アウェイで迎える初戦で2-0、2-1といったスコアでの勝利を収めると、100%勝ち抜けていることが分かる(図表上では0%の部分)。また、図表に記載している以外のスコアでは、3-1、3-2といったスコアでの勝利でも同様に全て勝ち抜けを決めている。1-1、2-2ではいずれも第1戦アウェイチームの勝ち抜け率が上がるほか、前述のように1-2で初戦に破れても相手より勝ち抜け率が高い傾向となっているため、「アウェイゴールの獲得」はアウェイチームにとって非常に重要なタスクであることが分かる。

●2022JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝 対戦カード別データ

最後に、2022明治安田生命Jリーグと2022JリーグYBCルヴァンカップ(ACL出場チームを除く)を合算した成績を今年の対戦カード別にまとめた。アウェイゴールルールが採用される試合での戦い方は違うことも想定されるが、参考データとして見て欲しい。

名古屋グランパス(第1戦ホーム)と浦和レッズ(第1戦アウェイ)は、両者ともに今季はアウェイでのゴールが少ない点が特徴的だ。名古屋グランパスがアウェイで無得点に終わった試合は47%で、浦和レッズは55%と高い数値となっている。前述したようにアウェイゴールは突破のカギを握る大きな要素であるため、今季の傾向を覆すべく、互いのアタッカー陣にかかる期待は大きい。

続いて、セレッソ大阪(第1戦ホーム)と川崎フロンターレ(第1戦アウェイ)のカード。今季のセレッソ大阪はホームに比べてアウェイでの得点が多い結果となっており、「アウェイゴール」は1試合平均で2.0と高い数値を記録。また、リーグ戦では川崎フロンターレを相手に、すでに「シーズンダブル」も決めており勢いは十分だ。一方の川崎フロンターレは、セレッソ大阪に比べてアウェイでのゴールが多いわけではないが、得点分布を確認すると、半数の試合で「複数アウェイゴール」を記録しており、期待が持てるデータといえる。

次は、サンフレッチェ広島(第1戦ホーム)と横浜F・マリノス(第1戦アウェイ)のカード。今季のサンフレッチェ広島は、ホームでの失点が少なく、失点分布でも無失点の確率が高い。「アウェイゴールを与えない試合運び」を得意とすると言えそうだ。一方の横浜F・マリノスは、ホームアウェイ問わず圧倒的な得点力を見せており、今大会でも多くのゴールが期待される。また、驚異の「8アウェイゴール」を挙げているレオ セアラは最注目選手といえる。アウェイにめっぽう強い男が、今大会もひと暴れできるか。

最後に、ヴィッセル神戸(第1戦ホーム)とアビスパ福岡(第1戦アウェイ)のカードは、両者のホームアウェイ別平均得点の最高がヴィッセル神戸のホーム1.1点となっており、ロースコアの可能性が高いと読み取れる。また、ここまで堅い守備を見せ続けているアビスパ福岡は、特にホームでの守備が好数値で、今大会もアウェイゴールを奪わせない姿勢を貫いて挑むだろう。

2022JリーグYBCルヴァンカップ プライムステージ準々決勝の第1戦は8月3日(水)に、第2戦は8月10日(水)に各地で開催される。過去のデータ通りの結果となるのか、裏切るようなチームが出てくるのか、データにも着目してルヴァンカップを楽しんでいただきたい。

文章/データ提供:データスタジアム株式会社