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コラム

データコラム 数的有意

2022/9/29 18:00

混戦の得点王争い データで見る上位選手の特徴

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今季の明治安田生命J1リーグも残すところ後わずか。消化試合数にばらつきがあるものの、8チームは残り4試合、10チームは残り5試合と、まさにラストスパートを迎えている。終盤戦において注目のトピックはいくつも存在するが、今回は「得点王争い」に焦点を当て、得点ランキング上位につけている選手が残している特徴的なスタッツをいくつかご紹介したい。
※9月18日終了時点のデータを使用

●最新の得点ランキングはこちら

チアゴ サンタナ(清水エスパルス)12ゴール

現在得点ランキングトップに立ち、もっとも得点王に近いのは、ここまで12ゴールを挙げているチアゴ サンタナ。序盤戦はやや出遅れたものの、今季初先発を果たした第10節のサンフレッチェ広島戦でいきなり2ゴールを奪い、以降もコンスタントに結果を残し続けて得点を量産している。スタッツで目立つのは、ゴール期待値(※1)を大きく上回るゴール数で、難しい局面でも決め切ってしまうプレーの数々は、まさに彼の持つシュート能力の高さを証明していると言えるだろう。1タッチゴールの多さも特徴で、味方のパスにうまく合わせる能力、ゴール前で一瞬の隙を見つけ出す能力が非常に高く、まさにストライカーと言えるプレースタイルでチームに大きく貢献している。特に、高さを生かしたヘディングは、常に相手守備陣を悩ませる脅威だ(ここまで記録したヘディングゴールは5)。また、今季は自ら仕留める役割だけでなく、味方のゴールをお膳立てする場面でも能力を発揮しており、ゴール+アシスト数は18と、チームのゴール数の約半分に関わる大活躍を見せている(清水エスパルスのここまでのゴールは38)。

アダイウトン(FC東京)10ゴール

快足と強じんなフィジカルを生かした力強いドリブルが持ち味のアタッカーは、先発試合でのゴールが5、途中出場からのゴールも5と、どのような使われ方でも結果を残している。特に試合終盤に当たる76分以降の得点がもっとも多く、「スーパーサブ」的な起用からいくつものインパクトある場面を作り出してきた。また、シュート枠内率からも分かる通り、高いシュート技術も魅力の1つ。ゴールパターンでは、カウンターから得点を奪うことをもっとも得意としており(ここまで6ゴール)、チームの得点バリエーションを増やす欠かせない存在だ。

家長 昭博(川崎フロンターレ)10ゴール

既にベテランの域に入っているが、いまだ衰え知らずどころか、年々磨きのかかったレベルの高いプレーを披露しているレフティー。特に8月の活躍は目覚ましく、4試合で2ゴール3アシストという結果を残して「明治安田生命J1リーグ8月度KONAMI月間MVP」を受賞している。実際のゴール数がゴール期待値を大きく上回っている点は前述のチアゴ サンタナとも共通するが、家長の場合はシュート数が他3選手と比較して6割程度であるため、ゴール期待値も低くなっている。また、ミドルシュートなどの難しいシュート(ゴール期待値が低いシュート)を数多く決めているのではなく、迎えた決定機を確実に仕留めていることでゴールを量産している。シュートを打つまでのポジショニングが良いことや、好機を逃さない強心臓の持ち主であることが分かるデータだと言える。また、得点を挙げた時間帯に注目すると、前後半の終盤など、チームにとって大きな意味を持つ展開での得点が多いことが分かる。その他に、PKではここまで失敗なしの3点を記録しており、リーグ戦のラストスパートでもその左足から目を離せない。

レオ セアラ(横浜F・マリノス)10ゴール

7月に驚異の6ゴール1アシストを挙げ、「明治安田生命J1リーグ7月度KONAMI月間MVP」を受賞している「ハマのストライカー」。1タッチゴールや2タッチ以上のゴール、左右両足やヘディングでのゴールなど、偏りのない多彩なゴールパターンが特徴的だ。先発出場と途中出場が半々だが、特に先発出場した際の活躍が目立ち、10ゴール中9ゴールが先発時に記録したものとなっている。今回取り上げている4選手の中ではゴール期待値がもっとも高いため、ゴールが決まりやすい状況でのシュートが多いと推測でき、今後もそういったチャンスを決め切れるかがゴール量産のカギになるかもしれない。また、8月1日に当コラムで掲載した「YBCルヴァンカップ プライムステージ 第1戦の結果が与える影響」でも取り上げたように、アウェイでのゴールが多いことも興味深い(アウェイで8ゴール)。横浜F・マリノスは再開初戦の第31節と最終節をアウェイで臨むこととなるが、さらに結果を残して首位を走るチームの原動力となれるか。

その他にも、ゴール期待値でリーグ1位の9.78を記録しているアンデルソン ロペス(横浜F・マリノス)、リーグ1位のシュート枠内率(67.9%)を誇るダヴィド モーベルグ(浦和レッズ)、同じく6位のシュート枠内率(58.8%)を記録しているマルシーニョ(川崎フロンターレ)、チームの総ゴール数に対する当該選手のゴール数の割合(39.1%)がリーグでもっとも高い町野 修斗(湘南ベルマーレ)などのアタッカーが上位にはずらりと並んでいる(9ゴールが7人、8ゴールが3人)。今季のゴールデンブーツを誰が手にするのか、目が離せない。

※1「ゴール期待値」について
ゴール期待値とは、「あるシュートチャンスが得点に結びつく確率」を0~1の範囲で表した指標。ゴール期待値はシュートの成功確率を表したもので、値が高いほど得点が決まる可能性が高いシュートになります。プレーヤーごとにそれぞれのシュートのゴール期待値を合計した数値は、平均的な選手がシュートを打った場合のゴール数に近いと仮定できます。ゴール期待値が高いほどより決定機を迎えており、実際のゴール数がゴール期待値よりも上回っていれば、「シュート能力の高い選手」と推測することができます。
詳細はFootball LABのコラムを参照

文章/データ提供:データスタジアム株式会社