開幕戦での対戦から約2カ月半。広島と長崎がエディオンピースウイング広島で戦う。
広島は前節・清水戦で5試合ぶりの勝利。前半からしっかりとゲームをコントロールして相手コートで試合を進めた。チャンスを決められないところに課題が残り、我慢強く守る相手に根負けする形で先制点を許してしまったところも課題となったが、ビハインドを背負った3分後に
木下 康介の得点で同点に追いつく反発力を見せ、90分間では勝ち越せなかったものの、PK戦で勝利をつかみ取った。
この試合で今季初めて先発に名を連ねた
トルガイ アルスランは頷く。
「本当にチームメートのみんなを称えたい。本当は90分間で勝ちたかった。スモールステップかもしれませんが、勝点を積み上げたことはいまのわれわれの状況からするとすごく大きな変化だと思います。今日こうやって強い気持ちを見せられたこと、失点しても前から行く気持ちを見せられたことがこういう結果につながったので、良い未来が待っているんじゃないかなと思います」 今節は90分間で勝利をつかみ取り、勢いを加速させたい一戦。
大迫 敬介は「(清水戦は)本当にみんなのパフォーマンスが良かったと思うので、だからこそ相手の少ないチャンスを自分たちが止めたい。後ろが(失点)ゼロに抑えることがいまは必要だと思います」と見据える。スキを見せずに無失点のまま試合を進めていく堅さを見せ、チャンスを決め切る決定力を発揮していきたいところだ。
長崎は前節・福岡戦に0-1で敗れて2連敗を喫した。高木 琢也監督は「本当に残念なゲームだったと思います」と“九州ダービー”での敗戦を振り返り、「これからもっとチームとしてどのように戦うのかというところを考えさせられ、そしてチームにとって課題を与えられたゲームになったかなと思っています。その辺をしっかり修正して、次のゲームに備えていきたいなと思います」とコメントしている。
1週間でチームをどう立て直していくのか。ここ2試合はいずれも無得点に終わった中で、負傷離脱していた
チアゴ サンタナが前節で復帰したことは明るい材料。ジャマイカ代表としてFIFAワールドカップ2026予選を戦った
ノーマン キャンベルの力もしっかりとチームに組み込み、連敗を止めたい。
中盤の攻防も重要なポイントになる。広島は
トルガイ アルスランが戻ってきたことでグッと支配力が高まった。タメを作れてアイディアも豊富な背番号30が存分に力を発揮すれば、
川辺 駿と
松本 泰志のボランチコンビもどんどん攻撃に関わってチャンスを作っていける。これに対し、
山口 蛍が中心となる長崎の中盤がどう対応していくのか。ピッチ中央のバトルが今節の結果に大きく影響を及ぼすことになるに違いない。
[ 文:寺田 弘幸 ]