現在、公式戦11試合負けなしと地力を発揮しているC大阪だが、リーグ戦では9試合勝利がない。8月はリーグ戦での巻き返しも図っていきたいだけに、8月最初の公式戦となる天皇杯3回戦でしっかり勝利を収め、その後の戦いにはずみをつけたい。対する新潟は、ここまでリーグ戦は13勝6分4敗で勝点45と順調にポイントを積み重ねている。開幕ダッシュに成功した3、4月に比べると、5月以降はややペースを落としているとはいえ、首位との勝点差も『3』であり、十分にJ1昇格を狙える位置につけている。こちらもリーグ後半戦に向けて勢いをつける勝利を目指すとともに、カテゴリーが上の相手に対し、チームの現在地を測る一戦にもなる。
互いに直近のリーグ戦から日にちが空いた中での試合でもある。C大阪は明治安田J1第22節・鳥栖戦から中10日。高温多湿のタイで6連戦を戦ったAFCチャンピオンズリーグ後、帰国してからも3連戦と過密日程を戦ってきただけに、鳥栖戦後は3日間のオフを設けて体を休め、この一戦に向けて準備を進めてきた。そのリーグ戦3試合は、いずれもビハインドを追いつく粘り強さを発揮している。ただし、裏を返せば試合の入りに失敗している試合が続いているだけに、今回の一戦では90分を通してスキのない試合運びを目指していきたい。また、中島 元彦と新井 直人にとっては古巣戦となる。ピッチに立てばそのプレーには注目だ。
対する新潟は、上位対決となったJ2第23節・京都戦から中17日。間隔としてはかなり空いたが、8月1日にはJ3の富山と練習試合も行い、調整を進めてきた。アルベルト監督体制2年目。ボールを保持し、主導権も握るサッカーがJ1相手にどこまで通用するか。持てる力を存分に発揮して勝利を目指す一戦となる。注目選手は鈴木 孝司だ。昨季までのチームメートから得点を奪えるか。ゴール前での非凡な得点感覚に期待がかかる。また、C大阪の高木 俊幸、新潟の高木 善朗の“兄弟対決”も、実現すれば見どころとなる。
新型コロナウイルス感染者の急拡大により、8月2日から31日まで四度目となる緊急事態宣言が発令される大阪府だが、イベントについては会場の収容定員の50%か5,000人のうち、少ないほうを上限に開催が可能となっており、この一戦は有観客で行われる。C大阪が上位カテゴリーの意地を見せて勝利を収めるか、それとも新潟がリーグ戦の勢いそのままにJ1勢を倒すか。カップ戦ならではの緊迫した空気も漂う、白熱した攻防になることは必至な一戦だ。
[ 文:小田 尚史 ]


