リーグ戦は先週末に第19節が行われ、ちょうどひと通りの対戦を終えてシーズンを折り返した(※第19節開催日にJリーグYBCルヴァンカッププレーオフラウンド第2戦を戦った長崎と、同節対戦予定だったいわきは1試合少ない状況)。熊本、水戸、ともに思うように勝点を伸ばせていないが、上位の数チームと下位ではそれぞれにやや開きがあるとはいえ、中位は勝点が詰まった混戦で、後期で勝点を積み上げていけば、J1昇格プレーオフ圏への浮上もまだまだ可能。リーグ戦にはずみをつけるためにも、このゲームで結果を出したい。
熊本は、直近の第19節はアウェイで秋田と対戦。前半に自陣からのパスワークで相手のプレッシャーを破って先制に成功したが、前半終了間際、この試合二度目の警告を受けた岩下 航が退場。1人少ない状況で戦うことになった後半は、押し込まれる場面が増えて追いつかれたものの、1失点にとどめて勝点1を加えた。
連勝でシーズンを折り返すことはできなかったが、第15節・横浜FC戦以降、前線の並びをアレンジした効果が攻守において出始めており、負傷離脱していた選手も徐々に戻ってくるなどチーム状態は上向きと言っていい。水戸とは第14節にアウェイで対戦したが、強風の影響で自分たちのサッカーができず、風下になった後半に2点を失って敗れた。リーグ戦後期の対戦も控えていることから、この天皇杯2回戦では前期の対戦で発揮できなかった自分たちの強みをどれだけ表現できるかに注目したい。
一方の水戸は、現在リーグ戦で3連敗中。熊本をホームに迎えた第14節を2-0で勝ち、続く第15節・山形戦も無失点で今季初の連勝を飾ったが、第16節・大分戦に1-1で引き分けて以降は失点が続いている。
とはいえ、自動昇格圏の清水、長崎を相手にしても互角の戦いを見せており、直近の第19節・愛媛戦(0●1)でも相手の5本に対して14本と数多くのシュートシーンを作って押し込んでいる。決め切る部分に課題があり、チームとして結果は出ていないものの、森 直樹監督就任以降は継続してアグレッシブな姿勢でゲームを進め、実際に流れを引き寄せる時間も作れている。前回対戦で勝っているポジティブなイメージでゲームに臨み、まずは先手をとりたい。
前回大会、琉球との2回戦をPK戦の末に勝ち上がった熊本は、その後鳥栖、FC東京、神戸と、J1勢を立て続けに破ってクラブ史上初めてベスト4に進出。準決勝では柏に敗れたが、それが選手たちの自信となり、後期のリーグ戦での戦いにもつながった面がある。
今季からJ2、J3を含めたJリーグの全クラブが出場することになったルヴァンカップでは、熊本は1stラウンド2回戦で、水戸は同1回戦で敗退しているが、天皇杯で勝ち進むことができれば、リーグ戦の後期の戦いにもプラスの作用があることは間違いない。3回戦への切符を手にするのは、果たしてどちらか。
[ 文:井芹 貴志 ]


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