相模原は7月16日に行われた3回戦で、J1川崎Fを撃破。クラブ史上初のベスト16進出をかなえた。
立ち上がりから川崎Fにひるむことなく積極的な攻撃を見せ、後半は主導権を握られるも、得点は許さずに0-0で延長戦へ。スコアレスのままPK戦に持ち込み、見事勝利を収めた。
シュタルフ 悠紀リヒャルト監督は試合後、ホッとした表情で120分を戦い抜いた選手たちに激励を送った一方、PK戦で川崎Fの選手が3人連続で失敗したことも含め「天皇杯の(ここまでの)3試合に関しては運も良い」と振り返る。
「リーグ戦でもこの流れや、運をつなげられれば」と話していた中、その思惑どおり第21節・栃木SC戦と第22節・宮崎戦で勝星を挙げ、今季初のリーグ戦連勝。上昇気流に乗っている。
“運”を引き寄せる要因としては、ここ数試合で見せている守備の安定が挙げられる。
チームとしては前からプレッシャーを掛け、ボールを奪うことを理想としている。ただ、自陣に引いたあとのディフェンスもスキは少なく、宮崎戦でフル出場してアシストをマークした髙木 彰人も「崩れるイメージはない。だから、一発刺せるんじゃないかという感覚がある」と手ごたえを語った。
つかみかけている自信と良い流れを継続すべく、チーム一丸で“史上初”の更新を目指す。
一方の秋田は、3回戦でラインメール青森を相手に2-1で勝利し、着々とコマを進めている。
ラインメール青森戦では互いにロングボールを多用する中、秋田が空中戦で競り勝ちマイボールにして優位に立ち、開始8分に先制。1点を返されるも、39分に追加点を奪い、1点のリードを守り切った。
注目は、2回戦・いわき戦に続き、ラインメール青森戦でも2ゴールを決めて勝利の立役者となった佐川 洸介だ。
187cm/90kgと恵まれた体格を誇る大型ストライカーは、プロ3年目を迎えるにあたり、J1東京Vから秋田への完全移籍を決断(昨季は当時J2の群馬へ期限付き移籍)。リーグ戦では途中出場が続くが、天皇杯では先発メンバーとして目に見える結果を残している。
連続ゴールについては「あまり気にしていない」と冷静だが、リーグ後半戦での出場機会を増やすためにも、天皇杯3試合連発への期待は高まる。
直近のリーグ戦を振り返ると、第23節・熊本戦で3得点、第24節は磐田から4得点と、チームとしてもゴールを量産中。持ち前の“泥臭さ”を前面に押し出し、天皇杯ベスト8進出をもくろむ。
Jリーグでの通算対戦成績は、秋田が8勝6分4敗と勝ち越す中、4年ぶりの対決を制するのはどちらか。
[ 文:青木 ひかる ]
