清水はルヴァンカップ開幕戦で川崎Fと対戦。序盤から攻め込まれる時間が続いて、10分にレアンドロ ダミアンにヒールキックで決められると、そこから防戦一方。23分に長谷川 竜也に2点目を決められるが、前半11本のシュートをなんとか2失点で抑えると、後半に入って反撃。67分に右サイドを中村 慶太が西村 恭史とのワンツーからクロスを上げ、最後は左SBの石毛 秀樹が頭で合わせて1点を返す。ピーター クラモフスキー監督就任から徹底して行ってきたサイド攻撃が成果を出したと言える。しかし、一方の守備はやはりいまだ整備が追いついていないのか、74分に長谷川に決められると、途中出場の小林 悠にも2得点を決められるなど、終わってみれば大量5失点。試合後の会見でピーター クラモフスキー監督は「確実に直していきたい」と述べるにとどまった。その守備を短期間の練習でどこまで詰められたのか。
試合後にリカバリーを2日間取り、その後の練習でハードワークして軽いメニューで落とす。そして試合2日前はアイスタで非公開練習を行うというルーティンだった1週間。「素晴らしい練習ができた。FC東京のような素晴らしいチームに対して良い準備ができた」と話すのはピーター クラモフスキー監督。新指揮官にとっては初めてアイスタで指揮を執ることになるが、万全の態勢で立ち向かうことになる。
FC東京はAFCチャンピオンズリーグプレーオフ、そしてグループステージの2試合を行っている。プレーオフではセレス・ネグロスと対戦し、2-0で勝利している。グループステージ初戦は蔚山現代と対戦。64分にディエゴ オリヴェイラのゴールで先制するが、オウンゴールで追いつかれて1-1。第2節はレアンドロのゴールでパース・グローリーに1-0で勝利している。ここまでの3戦で負けがない。
また、この3戦で今季のFC東京が誇るブラジル国籍3トップがそれぞれ1得点ずつ奪っている。特にアダイウトンは磐田に在籍していた昨季、明治安田J1第30節の“静岡ダービー”で決勝点を決めたほか、ルヴァンカップを含めると清水から4ゴールを奪っている。同じくディエゴ オリヴェイラも清水を相手に1ゴールを奪っているなど相性は悪くない。清水にとって3トップは脅威になるだろう。
今季からFC東京が採用する3トップ。昨季は守備陣こそリーグ2位タイの29失点だったが、得点数では1位の横浜FMの68得点からは大きく離され、46得点で7位となっている。第32節以降に首位を明け渡してしまった悔しいシーズンからの脱却を図る、大事な1戦となる。
[ 文:田中 芳樹 ]

