ホームの横浜FCは現在3連敗中と苦しんでいる。再開直後の3連戦は1勝1分1敗で終え、13年ぶりのJ1での戦いに一定の手ごたえをつかんだ様子であったが、二度目の3連戦では1得点11失点と、J1の現実と厳しさを突きつけられた格好となった。
直近の3試合では、川崎Fや横浜FMにもボール保持では引けをとるどころか、上回れる力があることを証明した一方で、勝負の際で脆さを露呈。チャンスを作っても決め切れず、そんなに多くないピンチで失点をするという展開が続いた。
それは前節・浦和戦も同じで、そこまで激しくプレッシャーに来ない相手に対し、ボールをしっかりと握りながらゲームを進めていったが、下平 隆宏監督が「簡単な失点」と振り返ったように何気ない状況からディフェンスラインの裏にスルーパスを通されて先制を許すと、後半アディショナルタイムには、同点に追いつくビッグチャンスを逃した直後に自陣でのパスミスをかっさらわれて2失点目を許し、敗戦した。
ここまでの6試合の先発メンバーを見ると半数以上は同じメンバーで戦い、ベンチ全体を見渡せばほとんど同じような顔ぶれで戦っているだけに、コンビネーションが高まってきている一方で、後半になると疲れが見え始めて足が止まる様子も見られる。1週間あった準備期間でしっかりとリフレッシュし、8月は内容と結果を結びつける反撃の月にしたい。そのためにそろそろ欲しいのはホームでの初勝利。それをこの試合でつかみたい。
対する広島も勝利から遠ざかっている。前節は対戦相手の名古屋に新型コロナウイルス感染症の陽性判定者が出たということで、試合当日に開催中止となるアクシデントに見舞われたが、その前までは1分3敗と勝点を積み上げられていない状況だ。
開幕戦や再開直後に見せた安定感ある戦いぶりから一転、終了間際の連続失点で逆転負けを喫した明治安田J1第3節・大分戦をきっかけにどこか不安定な戦いぶりが続いており、順位も一気に首位から10位にまで転落した。あまり良くない流れの中での前節の中止を前向きに捉え、この試合を流れを変えるきっかけにしたいところである。
この両チームは2月中旬に今季のシーズン開幕であるJリーグYBCルヴァンカップグループステージ第1節で顔を合わせている。その試合では城福 浩監督が率いて3年目となる広島が完成度の高さを見せつけ、2-0で完勝を収めている。
しかし、そこから横浜FCは中断期間を挟み大きくスタイルを転換しており、参考にならない部分も多いはずだ。3年間の積み上げでスタイルを突き詰めている広島に対し、新スタイルを浸透させている最中の横浜FCがどのような戦いぶりを見せるか注目だ。
[ 文:須賀 大輔 ]
