一方、現在のチーム状況は5勝2分1敗と波に乗る名古屋に対してFC東京はリーグ戦ここ4試合勝利がなく(3分1敗)勝ち切れない試合が続くなど、過去の戦績とは対照的な現状だ。
リーグ戦直近5試合の成績は4勝1敗の名古屋。前節はホームの豊田スタジアムに浦和を迎え、攻撃陣が大爆発。前田 直輝の4ゴールを含む6得点を挙げ、大勝を飾った。さらに直近の公式戦となった12日のJリーグYBCルヴァンカップAグループ第3節の川崎F戦も、現在リーグ戦で首位を快走する相手に攻撃面でも互角に渡り合い、2-2の引き分け。好試合を演じた。
その川崎F戦ではリーグ戦からの大幅なターンオーバー起用は行わず、浦和戦に出場した主力の大半がピッチに立った。浦和戦で負傷したジョアン シミッチに代わってボランチで先発したガブリエル シャビエルも本職ではない位置ながら問題なくプレーするなど、中盤の選手起用の幅が広がるような結果に。また負傷離脱していた阿部 浩之が今節復帰する可能性があることをマッシモ フィッカデンティ監督が示唆している。トップ下で輝く阿部が戻ることで、ジョアン シミッチやガブリエル シャビエルを交代カードとしても使えるなど、指揮官の采配にも柔軟性が出てくることが予想される。金崎 夢生、マテウス、前田といった強力攻撃陣に加え、中盤の人選もこの試合は注目だ。
対するFC東京はリーグ前節、C大阪とスコアレスドローで4試合ぶりに無失点を達成した。元来堅守が売りのチームながら、今季はC大阪戦以前までで8試合12失点と、らしくない数字だった。長谷川監督も「失点は減らしたいが、今季は得点も取りたい」と、過去2年タイトルに届かなかった直接的原因である得点力不足を解消するために、今季の攻めのスタンスに言及する。
それまで攻守の適正なバランスがなかなか定まらなかったところを、前節は両サイドに入ったレアンドロと永井 謙佑の守備位置を修正することで、今季から導入する[4-3-3]システムで初めて統制の取れたパフォーマンスが実現した。もちろん無得点に終わったことで攻撃面の課題は今節に持ち越しとなったが、「最前線のディエゴ(オリヴェイラ)にボールが入ったときに、僕らがどれだけサポートを早くしていけるか。そのあたりをチーム全体でアラートをかけるように意識していければ変わる」と、永井が守備から攻撃に転じる際のイメージを語っている。
そしてその永井は、古巣の名古屋相手に滅法強い。FC東京に移籍してきてからのリーグ戦4試合で3ゴール1アシストと大暴れ。古巣戦への好相性については「自分も意識しているわけではないのでよく分からない」と本人も笑うが、「今季まだゴールがないので、初ゴールが名古屋戦になるかもしれません」と今節での爆発も狙っている。
[ 文:西川 結城 ]
