8月、C大阪は首位の川崎F戦こそ2-5で大敗を喫するも、その後の2試合を連勝で終えるなど、4勝1分1敗と結果を残し、2位をキープ。直近のリーグ戦では4試合連続で複数得点と課題の得点力でも改善の兆しが見られ、本来の強みである堅守と合わせ、攻守のバランスがとれている。中でも直近の連勝に大きく貢献したのが、キャプテンの清武 弘嗣。
どちらも2-1で勝利した第12節の仙台戦、第13節の横浜FC戦ともに、試合を優位に進める先制点を前半に奪い、決勝点となる2点目も演出。横浜FC戦の試合後は、「今年はリーグ優勝したい。その気持ちは本当に強い」と話すなど、心身ともに充実したコンディションでチームを引っ張っている。大分時代の盟友、西川 周作と対峙する今節も、背番号10のプレーには注目だ。
リーグ戦で順調に結果を残している一方、2日に行われたJリーグYBCルヴァンカップは厳しい結果に。柏のカウンター3発に沈み、あえなく準々決勝で敗退となった。試合後、「カップ戦を敗退したことはつらいですし、選手たちもつらい思いをしている」と話したロティーナ監督だが、「こうなった以上、リーグ戦に集中していく必要がある。今月は(試合が多くて)困難な月ですが、チーム全員で乗り越えていきたい」とリーグ戦に照準を合わせた。柏戦では、プレータイムこそ調整したが、リーグ戦に出ている主力選手たちもほとんどがピッチに立っただけに、今節へ向けて、まずは心身の回復が求められる。
一方、前節から1週間空き、準備万端でアウェイに乗り込んでくる浦和も、8月は3勝1分2敗と白星を先行させ、現在は5位まで順位を上げている。ここまで、多少の波がある戦いを繰り返してはいるが、各ポジションに代表クラスの実力者がそろっており、地力はある。前節、昨季は2戦2敗とやや苦手にしていた大分にホームで2-1と逆転勝利。「(敗れた前々節の)反省を生かした試合内容と結果だったと思う」と槙野 智章も胸を張った。今節は上位相手に連勝を果たし、自分たちに対する自信をさらに深めていきたい一戦となる。
ボールを握って試合をコントロールし、相手の守備を崩していきたいC大阪と、守備での強度を高め、レオナルドを中心に決定力を発揮したい浦和。互いのスタイルは異なるが、真っ向勝負の緊迫した90分になることは間違いない。また、最後尾で構えるキム ジンヒョンと西川、Jリーグ屈指のGKの競演にも注目したい。
2位のC大阪が首位の川崎Fを追走する勝利を挙げるか、5位の浦和が上位争いに加わる勝点3を奪うか。まだ暑さの残る大阪の夜、熱戦必至の一戦となる。
[ 文:小田 尚史 ]