FC東京は直近2試合で1分1敗と勝ち切れず、それまでの3連勝の勢いは止まってしまった。明治安田安田J1第16節・神戸戦は先制されながら落ち着いた試合運びで後半に逆転。そのまま試合をクローズできるかに見えたが、後半アディショナルタイムにアンドレス イニエスタの高精度FKからダンクレーの高さに屈し、勝点3がするりと手元から滑り落ちてしまった。
さらに直近に行われた第24節は、大分がFC東京への対策をしっかり施してきたことで、1-0の快勝を収めた11日前の前回対戦より苦戦。先制を許し、レアンドロのゴールで同点に追いつくも、終盤に連続失点を喫してしまい敗戦となった。
試合後、大分の片野坂 知宏監督が「FC東京は毎試合激しい試合をしているので、もしかしたら選手に疲労があるのかもしれないと試合中に感じていた」と話したように、FC東京の選手たちは確かに鈍重なプレーが散見された。橋本 拳人と室屋 成の日本代表勢の欧州移籍に、主将の東 慶悟の長期離脱など、チームの屋台骨がシーズン中に抜かれてしまう事態の中、長谷川 健太監督は「8月からチームを再構築した」と話すように、主に若手を抜擢しながら組織を作り直してきた。
厳しい連戦下で毎試合ターンオーバーしながら先発選手を使い分けているが、1試合休んで戻ってきた選手も完全に復調していない場合があり、主に実力のあるベテラン勢がプレーのキレを欠く場面も見られてきている。
また、ここまでは抜擢した若手勢がポジティブなプレーを見せてきたが、大分戦では失点に直結する局面での技術、判断ミスが出てしまった。選手のコンディションや若手の長短所をチームとして受け止めながら、結果を出していかないといけない。あらためて長谷川監督には、この仙台戦以降も指揮官として難しいタスクが課せられていると言える。
対する仙台も3連敗中と流れが悪いままとなっている。こちらも他クラブの例に漏れずに厳しい連戦で負傷者が続出しているため、満足にチーム編成ができないこともリーグ戦を戦う上でストレスになっている。ただ、前線ではジャーメイン 良、守備陣ではシマオ マテといった、個人で違いを出せるタレントが戦線復帰を果たしたことは好材料だろう。今節は個の能力が高いFC東京が相手なだけに、攻守両面でしっかり個人として対抗できる選手たちが顔をそろえられることを、仙台としては追い風にしたいだろう。
[ 文:西川 結城 ]
