中2日でホーム連戦の大分と、中3日でアウェイ連戦の広島。両軍ともに前節は最後までどちらに転ぶか分からないタフなゲームを戦っている。未曾有の連戦の中で蓄積された疲労が、個人やチームにどの程度影響してくるかが気になるところだ。
第5節から5連敗、その後1勝を挟んでまた5戦白星なしと苦しんでいた大分だが、第16節の仙台戦に、片野坂 知宏監督体制ではJ1初の3得点を挙げて快勝すると、AFCチャンピオンズリーグの関係で前倒しで開催された第24節のFC東京戦にも3-2で勝利。前節は横浜FCと戦い、前半は主導権を握ったが後半は防戦一方となった中、1-0で逃げ切り、J1では2009年以来の3連勝を遂げた。
復調の大きな要因の1つに、負傷者の復帰が挙げられる。町田 也真人や野村 直輝ら、期待されながらしばらく戦線を離れていた新戦力が戻ってきたことで、今季の戦術にバリエーションが生まれた。どこかがかみ合わなければ全体がうまくいかないのが組織的サッカーの宿命。逆にそこがかみ合いさえすれば、本来のポテンシャルがスムーズに発揮できるようになる。
一方の広島は2連勝して迎えた第16節の川崎F戦で、4分間での3失点を含む5失点で大敗。だが、アウェイ連戦となった前節の柏戦ではそのショックを立て直し、本来の粘り強さを回復。先制後に追いつかれはしたものの、次第にオープンな展開になった試合を1-1で引き分けた。
広島の攻撃のキーマンは、前回対戦は負傷により不在だったアタッカー・柏 好文。そのサイドに大分がぶつけるのは、関東大学リーグ時代から柏と好敵手だった松本 怜か、今季6得点で3試合連続得点中と絶好調の田中 達也か。古巣戦の渡 大生は士気を高めているはずだが、前回対戦で85分に逆転勝利のきっかけとなる同点弾を挙げた髙澤 優也は負傷なのか、第12節の柏戦以来、姿が見えない。
[3-4-2-1]同士のミラーゲームとなることが予想される大分と広島との対戦は、これまではロースコアになりがちだった。果たして今節はどうなるか。例年とは異なるスピード感で進んでいくシーズン、後半戦に向けて勢いをつけるためにも、良いスタートを切りたい一戦だ。
[ 文:ひぐらし ひなつ ]
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