前節・清水戦ではスタメン5名を入れ替えたが、ベースの戦い方や[4-4-2]の布陣は変わらず。前回対戦時と同様に清水のペースで試合が進む中、21分にCKのこぼれ球を山中 亮輔が左足一閃。これがゴール右上に吸い込まれ、山中の浦和加入後初ゴールで先制点を挙げる。
59分には逆に清水のCKから。ボールを奪った長澤 和輝のスルーパスにレオナルドが絶妙なタイミングで抜け出す。GK大久保 拓生と追いついた立田 悠悟が立ちはだかる中、冷静なステップで減速して2人を転がすと追走していた興梠 慎三へパス。無人のゴールに流し込み2点差とした。
その後は反撃を試みる清水の猛攻にあいながら、GK西川 周作を中心に堅いブロックで対応。終盤に1点は返されたものの、倍のシュート、倍のCKを浴びながら寄り切り勝ち。最終ラインと最前線、要所の強さを見せつけた格好となった。
前回対戦時にボールを握られ続けて追いつかれた清水に対して、ある程度こちらもボールを保持ししつつの競り勝ち。今節の相手、横浜FCもボール保持に一家言あるチームだけに、似たタイプのチームとの連戦はプラスに働くかもしれない。何より、今回も連敗を回避できたことが大きく、この勝負強さが「いまひとつスタイルが見えない」と言われつつも浦和が上位に食らいついている大きな要因となっている。
一方、アウェイの埼玉スタジアム2002に乗り込む横浜FCは前節に敗れて2連敗。順位も14位のままとなったが、首位・川崎F相手に2-3と肉薄。互角のポゼッション率とパス本数を記録し、あわやの場面も作ってみせた。
川崎F戦では三浦 知良、中村 俊輔、松井 大輔の3者そろい踏みが話題となったが、ほかにも瀬沼 優司やレアンドロ ドミンゲスなどこれまで出番の少なかったアタッカーを起用。好勝負を演じて自信をつけつつも、ターンオーバーを実施できたことはこの5連戦では大きなアドバンテージかもしれない。
両者の前回対戦となったJ1第6節では2-0で浦和の勝利。現在の順位も浦和が上ではあるが、川崎Fに完敗を喫しながら立て直した浦和の勝負強さと、直近で川崎Fと好勝負を演じた横浜FCの勢いのどちらが上回るのか興味深い対戦となりそうだ。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
