柏は10月に入って好調だ。公式戦3連勝とチームとしての成熟度が高まり、たくましさが増してきている印象がある。10月初戦となった3日の前々節・横浜FC戦をオルンガの2ゴールなどで快勝すると、7日のJリーグYBCルヴァンカップ準決勝・横浜FM戦では忍耐強く戦い、最少スコアで勝利。ファイナル進出を決めた。そして10日の前節・神戸戦はすさまじい打ち合いに発展。前半だけでオルンガのリーグ戦2試合連続2ゴールと江坂 任の得点で3点という大きなアドバンテージを奪うと、後半開始早々にも江坂が決めて試合を決定づけたと思われた。しかし、そこから神戸が怒とうの反撃。60分、75分、87分と一気に3失点し、最後は冷や汗をかいた。
それでも逃げ切ったことに関して、ネルシーニョ監督は「疲労度が出てしまい守備のボリュームも相当なものになってしまった」としながらも、「その中で耐え抜くことができたというポジティブな見方もできる。本当に選手たちはよくやってくれている」と勝点3を手放さなかったことを大いに評価した。
公式戦4連勝を目指し、この試合で倒す必要があるのは浦和。前回対戦では敵地で4-0の完勝を飾った相手であるが、タレントのそろったチームであり、いつだって不気味な存在に変わりはない。現在、3バック、4バック、5バックと試合ごとにさまざまな顔を見せる最終ラインにおいて確かな地位を築いている大南 拓磨は、「あの試合はどっちに転んでもおかしくないゲームだった。前半のピンチをGK中心に防げたことが勝利につながった」と7月の対戦を振り返り、ホームでの対戦に向けては「粘り強さはチームの強みでもあり、自分が得意とするところでもある。浦和戦でもピンチは来ると思うので、そこで抑えられるかがカギになってくる」と堅い守備を誓っている。
「これまでやってきたことを継続してやっていくことに尽きる」という指揮官の言葉どおり、ブレることなく戦い、連戦の疲れを勝利の喜びで吹き飛ばしたい。
対して浦和は前節・鳥栖戦でようやくトンネルから抜け出した。敵地での戦いで後半アディショナルタイムにスコアを動かし、4試合ぶりの勝利。連敗を止めることに成功した。
ただ、粘り強く戦えていたシーズン序盤とは異なり、後半戦に入ってからは黒星が先行。試合によっては内容が淡泊に映るゲームもあるだけに、良い内容は継続していきたいところ。後半戦はホームで3戦全敗なのに対し、アウェイでは2連勝中と相性の良さを見せている。“得意のアウェイ”で戦うこのゲームも制し、今季三度目の連勝を成し遂げたい。
ここ最近、出場機会が少ないが、鈴木 大輔、山中 亮輔、武富 孝介の“元柏組”が日立台に帰ってきてくれれば、それも楽しみな要素の1つである。
[ 文:須賀 大輔 ]
