横浜FCは10月に入り苦しんでいる。3日の第20節・柏戦は90分を通じて主導権を握る時間は長かったが、前半早々に先制点を許してしまうと、後半に入ってからも少ないピンチで失点を重ね、0-3で敗戦を喫した。その1週間後の第21節・鹿島戦では指揮官も「今季のベスト」と高く評価する内容で前半に2点をリード。しかし後半に入って反撃に遭うと、終了間際に立て続けに失点して逆転負けとなった。そして14日の第22節・仙台戦ではこれまでのゲームと変わらずにチャンスは作るが決め切れず、スコアレスドローで終了。連敗を止めることには成功したが、勝点3をつかむことはできなかった。
アウェイ2連戦を終えてホームに戻ってくる今節、求められるのはもちろん勝利となる。後半戦に入ってからはボールポゼッションにより磨きがかかり、チャンスの回数は増えているだけに、最後の決定力をチーム全体、選手個人の両方で高めていくことが必要だ。対して守備面に目を向けるとリーグワースト3位の失点数を記録しており、1試合平均2失点以上の数字となる。攻撃面に目を向けるだけでなく、失点を減らしていくことも課題である。
FC東京は昨季も優勝争いを演じ、今季もリーグ戦では上位を争い、JリーグYBCルヴァンカップではファイナル進出を決めている強豪ではあるが、真っ向勝負を挑み、劇的な幕切れとなった第16節・名古屋戦以来のホームでの勝利をつかみたい。
対してFC東京は手堅い戦いぶりは今季も健在。コンスタントに勝点を重ねている。その最たる例が今季一度も連敗がないこと。今季はここまで6敗しているが、その次の試合の成績は5勝1分と高い勝率を誇る。その強さは直近でも発揮され、前々節はG大阪との上位対決をホームで落とす痛恨の結果となったが、中3日で迎えた清水戦は、数名選手を入れ替えながら3-1と盤石の戦いを披露した。
天皇杯出場圏内である2位を死守するために、そしてルヴァンカップ決勝までチームを右肩上がりで仕上げていくために、青赤軍団も負けられないのは同じ。リーグ再開後初めてビジターサポーターの入場が許されるこの一戦で勝利し、勢いをさらに大きいものとしたい。
9月の頭に味の素スタジアムで行われた前回対戦は横浜FCのペースで進み、先制点も奪ったが、最後にFC東京の新鋭・原 大智が決勝ゴールを挙げて逆転勝ちを果たしている。そのときの悔しさを抱く横浜FCがリベンジを果たすのか、勝負強いFC東京がアウェイでも巧みに戦い、シーズンダブルを果たすのか。互いの意地のぶつかり合いに注目だ。
[ 文:須賀 大輔 ]
