大分は3連戦の3戦目。前々節にアウェイで横浜FMに0-4で大敗したあと、中3日でアウェイ連戦だった前節は神戸と1-1のドローで、さらに中3日の今節は3試合ぶりにホームに戻ってくる。AFCチャンピオンズリーグの日程との兼ね合いで第24節のFC東京戦をすでに9月16日に消化しており、今節を終えると次の試合まで2週間の猶予があるという状況だ。
一方のG大阪は新型コロナウイルス禍の影響で延期となっていた第10節の鳥栖戦を10月7日に開催したため、今節は5連戦の5試合目となる。だが、チームに疲労の様子はなく、システムを従来の[3-1-4-2]から[4-4-2]へと変更した第17節・札幌戦から6連勝と快進撃。前節の横浜FM戦は1-1で引き分けて連勝記録こそストップしたものの、昨季王者に対して終始優位に進めており、内容的には圧倒したゲームを演じた。
横浜FMにとってもそうだったように、やはり後方から丁寧にビルドアップする大分にとっても、G大阪のアグレッシブなハイプレスは脅威となる。自陣でミスを誘われればたちまち、G大阪の最前線に君臨する宇佐美 貴史、アデミウソン、パトリック、渡邉 千真らJリーグ屈指のストライカーの餌食になることは間違いない。2列目、3列目にも優れたパスの出し手やアタッカーが並んでおり、途中で失わずにボールを前進させるには、勇敢さとプレー精度が求められる。
そして、これも横浜FMがそうだったように、大分もまたG大阪の強烈な攻撃から粘り強くゴールを守ることが、勝点へとつながる秘訣になるだろう。7、8月は失点を重ねていたが、チーム状態が上向いてからは守備が大崩れすることのなかった大分が、前々節、横浜FMに4失点を喫したのは、リードを奪われ、それを取り返そうとする思いが強くなり過ぎたため、組織の統一感を損なったからだった。その反省を踏まえて前節は、早い時間に先制点を奪われたが、その後も落ち着いて戦い、86分にオウンゴールを誘って勝点1を得ている。
先制したほうが理想の試合展開に持ち込みやすい傾向にあった大分だが、今季は5人交代制の影響も大きく、後半に投入する戦力の強度で最終的に上回ろうとするチームが増えており、直近に対戦した横浜FMや神戸も勝負どころで外国籍選手をはじめとするタレントを次々に投入され、圧をかけられた。G大阪も、ベンチを含めタレントの層の厚さはJ1トップクラス。90分間を通じてのプランと采配の駆け引きも、勝負の行方を左右することになる。
大分市民3,000人が無料招待される『大分市民デー』で集客も見込める一戦。内容の濃い好ゲームに期待したい。
[ 文:ひぐらし ひなつ ]
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