広島戦後、鬼木 達監督は感慨深くこう話していた。「(一度目の連勝記録が途切れてから)自分たちで自分たちの記録を超えようとスタートしたので、選手はここまで本当によく頑張ってくれたと思います。自分自身では、やっとスタートラインに立ったと思っているので、次が大事だと思っています。ただ、今日のような難しい試合を、選手が1つになって戦ってくれて、力がついてきていることを感じています」。
歴史を塗り替えるべく臨む一戦の相手は、くしくも前回の連勝をストップした名古屋だ。球際に激しく、堅く守った相手を突破できず、無得点で敗れた。あのとき味わった悔しさは誰一人として忘れてはいない。自分たちの成長を示すためにも、そしてリベンジを果たすために “倍返し”する構えである。
一方の4位・名古屋も好調を維持。前節・札幌戦は金崎 夢生ではなく山﨑 凌吾が4試合ぶりの先発出場を果たすと、その山﨑が活躍した。10分、こぼれ球を押し込んで先制点。さらに勢いに乗る名古屋は、44分に観衆の度肝を抜くマテウスによる縦回転のFKで追加点。79分には稲垣 祥が3点目を叩き込んで、連勝を『3』に伸ばすことに成功した。試合内容についてはマッシモ フィッカデンティ監督も「前半からすごく良かった。相手がボールを持っているときに、すごくアグレッシブで、すぐにボールを奪う態勢に全員がなって戦えた」と手放しで評価したゲームだった。
良い状態で名古屋は首位との決戦を迎える。ポイントになるのは前回対戦のように守備ブロックを固めて無失点に抑えられるか。その守備を軸に戦い、古巣対戦となる阿部 浩之や、一撃で局面を変えられるマテウス、ドリブラーの前田 直輝、エースの金崎といった決定力のある選手たちが躍動することで再び“ストップ・ザ・フロンターレ”を実現しにいく。
[ 文:高澤 真輝 ]


