両チームの現状を整理してみると、ここ数試合は勝星から見放されている。
まずアウェイの柏は、直近の明治安田J1第24節・G大阪戦で終了間際の失点により1-2と競り負けてしまった。その1試合前の湘南戦でも2-3と1点差負け、さらにその1つ前の浦和戦は引き分けと、3試合勝利なしの状況が続く。
湘南戦は「チャンスを作れていなかった」と自チームに厳しい視線を向けたネルシーニョ監督。反対にG大阪戦は「レイソルらしいサッカーとはどういうものなのか、もう一度見直すために時間を割き、しっかりボールを握り、相手の空けるスペースを活用しながらチャンスを作る。それを選手たちはしっかりやってくれたと思います」と内容面では手ごたえを語っている。ただ、「あれほどの決定機を作っておきながら、最後に仕留め切れなかったことで物足りなさが残る前半でした」とも話しており、決めるべきところで決め切れなかったことが、あとの展開とスコアに響いてしまったのは否めない。毎試合点は取れているものの、勝負を決定づける重要な得点をしっかり奪い取れるか。いま一度、勝負強さが問われていることは間違いない。当然来週末に控えるルヴァンカップ決勝への思惑もあるだろうが、まずはチームの良い流れを取り戻すためにも、しっかり勝ち切りたいところだ。
対するFC東京も、直近の第28節で横浜FMに0-4と大敗を喫し、今季初の連敗となってしまった。柏のネルシーニョ監督の言葉を借りるわけではないが、FC東京も横浜FM戦では決定機をたくさん作りながらも仕留められなかったことが、最大の敗因となった。大きな決定機は相手に先制点を奪われるまでに少なく見積もっても4回はあっただけに、場合によっては逆のスコアで大勝していてもおかしくはないような試合内容だった。
FC東京も柏同様、もちろんカップ戦決勝をにらみながらの戦い方にはなるが、10月31日には首位・川崎Fとの“多摩川クラシコ”も控えているだけに、まずは勝利を収めて再度良い流れを手繰り寄せることが求められる。
またこの一戦では、3試合の出場停止となっていた攻撃の核・レアンドロが復帰予定。流れの中でのプレーはもちろん、横浜FM戦でも再三チャンスがありながら決め切れなかったセットプレーでも、その威力に期待がかかる。
両チームともどうしても“新国立”での決勝戦に向けた前哨戦の印象は色濃い。とはいえ繰り返しになるが、まずは勝利で再度浮上するきっかけを作ることが先決だろう。ともに連敗を止めるべく戦う一戦。味の素スタジアムで熱戦が繰り広げられる。
[ 文:西川 結城 ]
