「モチベーション高く準備してきていたため、(延期は)ショックな部分もあった」(安部 柊斗)と選手たちは素直な思いを語るが、「ただこれはもう仕方のないこと。切り替えてしっかりやるしかない」と安部は続けて語り、チームの総意を代弁した。
FC東京は10月31日に行われた直近のリーグ戦では川崎Fに1-2で敗れ、これで4連敗。その黒星で今季の優勝の可能性もついえてしまった。今月末から再開されるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の影響で、他クラブより試合消化のペースが早く、さらに首位を独走する川崎Fとの勝点差も開いているため、現時点でリーグタイトルに届かない結果となってしまった。
ただ、長谷川 健太監督は「リーグ戦は残念ですが、まだわれわれにはACLやルヴァン、天皇杯とタイトルの可能性が残されている。そこに向けてしっかり良い流れを作るためにも大事に試合を戦いたい」と継続して気持ちを切らさずに戦うことの大切さを説いている。また今季はホーム・味の素スタジアムでの戦績が滅法悪く、ここまで7勝8敗と負け越しを喫してしまっている。アウェイでは7勝5分2敗と好対照の成績となっているだけに、今節を含む残りホーム3試合でしっかり勝利し、勝ち越しでシーズンを終えたい。
対する札幌は3日に行われた明治安田J1第26節・川崎F戦を敵地ながら2-0で勝利し、首位を独走するチームの連勝記録を『12』で止める金星を挙げた。相手のパスワークを前線からの守備でロックし、後半にボール奪取から素早いカウンターで立て続けに2ゴールを挙げ、しっかりフロンターレ対策を実行し勝利に結びつけた。
ジェイやアンデルソン ロペス、ドウグラス オリヴェイラといった助っ人前線陣をシンプルに生かす布陣にとどまらず、中盤起用の多い荒野 拓馬を前線起用した“ゼロトップ”布陣も機能するなど、試合や対戦相手に応じて柔軟な戦いぶりが目立つ今季の札幌。一時は9試合勝利なしとどん底状態も味わったが、ここにきて鹿島や川崎Fに勝利し、好調のG大阪にも善戦するなど復調傾向にある。
果たしてFC東京相手に、ミシャことペトロヴィッチ監督がどんな策を講じ、選手を起用してくるか。パスワークあり、速攻もあり、高さを生かした攻めもありと、バリエーションも豊富にそろえる攻撃が再度敵地でも火を噴けば、4連敗中のFC東京をのみ込む可能性は高い。現在の勢いそのままに、再度関東に乗り込みアウェイ戦勝利を目指す。
[ 文:西川 結城 ]
