11月25日に川崎Fの優勝が決定した中で、現在は天皇杯出場権獲得を巡る2位争いが熾烈を極めている。2位のG大阪が勝点59で優位な立場にあるものの、勝点差4の中に4クラブがひしめき合う混戦模様。AFCチャンピオンズリーグ出場圏内の3位確保に関しても予断を許さない状況となっている。
その中で、G大阪はここ4試合でわずか1勝と足踏みが続いている。前々節には川崎Fに0-5と大敗を喫し、前節は鳥栖と1-1の引き分け。同点に追いつき、逆転まであと一歩に迫ったが、ホームで勝ち切ることができなかった。
ただ、若手の面々が活躍の場を得ていることは明るい話題だ。前節先発出場を果たした川﨑 修平をはじめ、奥野 耕平や唐山 翔自など、これまでU-23チームを主戦場としてきた選手たちがトップチームで継続的にピッチに立っている。井手口 陽介や小野瀬 康介といった主軸の欠場が続くだけに、このチャンスを生かしたいところだ。
中でも、今節の湘南戦で期待が懸かるのが唐山だ。8月のJリーグYBCルヴァンカップDグループ第3節・湘南戦でトップチーム初出場を果たすと、その試合で早速2得点を挙げて勝利に貢献。当時17歳の若武者が衝撃デビューを飾った。ただ、この試合後に本人は「これもうれしいですけど、J1での得点を目指してやっていきたい」と一言。以降、明治安田J1では5試合の出場でいまだ得点がないだけに、縁起の良い相手にJ1初ゴールを挙げたい。
一方の湘南は、3試合未勝利という状況。ただ、引き分けに終わったここ2試合は、終盤にかけて押し込まれる展開を強いられたものの、勝ち越しゴールを許さない粘り強さを発揮しており、浮嶋 敏監督も「最後の苦しい時間帯で失点しなかったことは少し成長したところかな」と前向きに振り返っている。
今節もその粘り強さは継続したいところだ。そこで1つのモデルとなるのがG大阪との前回対戦。当時は8試合未勝利という状態で敵地に乗り込んだが、前半からボールホルダーに厳しい寄せを行いつつ、ブロックを敷いた守備もほころびを見せずに戦うと、後半にワンチャンスを生かして先制に成功。その後も押し込まれる展開となったものの、強烈な個の能力を誇るG大阪の攻撃を耐えしのぎ、1-0で勝利を飾った。攻撃面では現在、3試合連続でCKから得点を挙げているという成果もあるだけに、今節もここ数試合で実践できている粘り強さを表現し、両ゴール前の攻防で上回ることで、前回対戦に続く白星を狙いたい。
2位争いに向けて落とせない試合が続くG大阪に対し、湘南も1つ上の15位・横浜FCとは勝点差3まで迫っており、今節の結果次第では逆転可能という状況だ。ホームゲームも残り2試合となった中で、少しでも順位を上げるべく、高いモチベーションを持ってこの一戦に臨む。
[ 文:林口 翼 ]
