FC東京は約2週間に及ぶアジアでの戦いを終えた。カタール・ドーハで集中開催となったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)はグループステージを2位で突破し、ラウンド16に勝ち進んだ。しかし12月6日に行われた北京中赫国安戦は0-1で敗れ、大会から姿を消した。FC東京は過去にもラウンド16の舞台で2012年大会は広州恒大に、16年大会は上海上港にそれぞれ負けていたため、今回が16強&中国勢の壁を越える三度目のチャレンジだったが、力の差を見せつけられた。
チームは試合直後のカタール時間6日夜には当地を発ち、日本時間の7日に帰国。翌8日は休日を取り、9日から広島戦に向けて準備を進めている。「時差ボケや疲労がまだ残っている」とは原 大智の弁。選手たちは帰国後数日で試合を迎えるだけに、厳しい条件での戦いとなることは避けられない。
ただ、「まだ負けた悔しさが残っている」(原)と、アジアの頂点への挑戦が志半ばで終わってしまったことへの悔恨がチーム全体を覆っている。北京中赫国安戦後に「いやー……優勝したかった」と吐露した森重 真人の一言はまさにその感情が詰まったものであり、喪失感も感じさせた。だからこそ、「ACLで負けたこの悔しさを、ここからのリーグ戦残り2試合、そして来年1月のルヴァンカップ決勝で晴らしたい」(原)と、チームは気持ちを新たに最終盤の戦いに臨んでいく。
カタールでは毎試合チャンスを作りながらも、効果的に加点できなかったことが首を絞めた。それはACLに入る前の10月以降、国内での戦いでも抱えていた課題だった。再びJの戦いに戻る中で、最後のシュート、パスの精度を突き詰められるか。FC東京が今節勝利するために、ひいてはルヴァンカップ決勝で勝つために最大のポイントだと言えるだろう。
対する広島はここ8試合で3勝5分と負けなしが続いている。一方で引き分けが多いことからなかなか勝点3を取り切れないとも言え、城福 浩監督も11月28日の前節・札幌戦(2△2)後にこう話している。「(2点取った以外にも)おそらくビッグチャンスが3回くらいあり、その手前ぐらいが3回くらいあったと思います。あそこがわれわれが乗り越えないといけない壁。チャンスを作り続けること、怒とうの展開の時間帯をもう少し長く作り出すこと、最後をリラックスしてゴールに流し込むようなチームになることを続けて取り組みたい」。
ゴールを決め切るべきところで、決め切れるか否か。それは広島、そしてACLで苦汁をなめたFC東京にも同じことが言える。どちらが積み上げたチャンスを、有効的にゴールへ結びつけられるか。課題解消の光明を先に見いだしたほうが勝者となる。
[ 文:西川 結城 ]
