鬼木 達監督は選手たちのコンディションも見ながら、主力選手はほとんどの試合で先発起用を続けてきた。「疲れはあると思うが、そういうのを見せないというか……。みんなが『出たい』という気持ちから生まれるのかもしれないが、疲れているという感じはないですね」。指揮官が11日の取材時に明かしたのは、選手たちの“自分を出してくれ”という姿勢だった。
そうした選手たちの高い意識も相まってか、今季、公式戦5連勝中。リーグ戦では4連勝で堂々と首位に立っている。充実感が出ている王者が週末、ホームに迎えるのは柏だ。
「勝負強さ、球際の強さなどで、勝負に対するものを感じますし、それは監督が率いるどのチームを見ても、どのタイミングで率いてもすべてのチームで徹底している」 鬼木監督が話したのは、ネルシーニョ監督が率いるチームへのリスペクトだった。ただそれは、いまの川崎Fも徹底しているところ。プレッシャーの強度、攻守の切り替え時のスピードなどは、試合のカギとなるだろう。
柏にはヒシャルジソン、大谷 秀和を筆頭に、強度の高い中盤のプレーヤーがいる。川崎Fにも、田中 碧、それに中盤以外でもレアンドロ ダミアン、山根 視来らが当てはまる。デュエルでの戦いが見ものとなりそうだ。
また柏にとって、危険な存在となるのが家長 昭博だ。直近の柏戦3試合で5得点。驚異的なペースでゴールをマークしている。昨季の最終節で0-2から3-2と大逆転を演じたチームの中でも、2点を奪った。「欠かせない存在。ゲームの流れ、テンポを変えられたり、いろいろなことをできる選手。なかなかいない選手」と評した鬼木監督は、彼に絶大な信頼を置いている。なお、指揮官はもっとゴールに絡むことを彼に求めているそうで、それがすでに今季も2得点を挙げているパフォーマンスにつながっていると言えるだろう。右ウイングの位置ですごみを増す家長のパフォーマンス、対面するであろう古賀 太陽とのマッチアップにも注目だ。
柏はここまで1勝2敗。少し“らしくない”と感じるのは、まだ無失点試合がないということ。退場者が出て1人少なくなること、それにオウンゴール気味の不運な失点があったのも事実ではあるが、川崎Fを相手にクリーンシートを実現できれば、守備陣の自信になるはずだ。GKキム スンギュ、大谷といった選手を中心にディフェンス面を引き締めたい。
13日、17時のキックオフとなるこの一戦。どちらが上回るか。
[ 文:田中 直希 ]


