開幕戦で柏に2-0で勝って以降、川崎Fに2-3、FC東京に2-3、清水に2-1、前節は横浜FCに4-1と今季のC大阪はとにかくスコアがよく動く。前節も豊川 雄太の今季初ゴールで先制後、一度は同点に追いつかれるも、その後、3得点を奪って突き放す圧巻の試合運びを見せた。得点力と攻撃力の向上を目指してレヴィー クルピ監督を招聘した今季。その狙いはピッチで表現され、5試合連続で複数得点と結果を残している。
中でも、今季15年ぶりにプロ生活をスタートさせたC大阪へ復帰した大久保 嘉人の活躍はセンセーショナル。前節も貴重な勝ち越しゴールを決め、開幕から5戦5発と大爆発。「前に点を取っていたときのような、ボールが来たときのワクワク感を思い出してきた。ボールが来たときにどうリラックスしてシュートを打てるか、そこに集中できている」と語る背番号20のプレーは今節も注目だ。
もう1人のキープレーヤーは清武 弘嗣。前々節の清水戦で今季初ゴールとなる決勝点を叩き込むと、前節も雨で濡れた不安定なピッチでも高い技術を発揮。何度もボールを受けて攻撃の起点となり、自らも積極的にゴールを狙った。前節でJ1通算200試合出場も達成。円熟味を増してきた背番号10が古巣相手にどのようなプレーでチームを勝利に導くか。攻撃全体の出来とともに見ていきたいポイントだ。
一方の大分は、ここまでリーグ戦3試合を戦って1勝2分と負けなし。最終ラインを中心に昨季の主力が抜けたことでチームの再構築が迫られている中、片野坂 知宏監督は開幕から多くの選手を起用。過密日程という側面もあるが、最適な組み合わせを探っている印象だ。内容では相手に主導権を握られる試合も多いが、組織力を向上させながら確実に勝点を積み重ねているあたり、片野坂監督の名将たるゆえんだろう。
ホームにFC東京を迎えた前節も、押し込まれた前半に先制こそ許したが、後半、最終ラインの配置換えや選手交代も駆使して流れを引き寄せると、76分、セットプレーの流れから同点に追いついた。リーグ優勝を目標に掲げる相手からつかんだ勝点1は、悪くない結果だ。今節は中2日のアウェイという厳しい条件だが、「なんとか全員で準備して、勝点を持って帰れるようにしたい」(片野坂監督)。
レヴィー クルピ監督が就任し、攻撃力を遺憾なく発揮しているC大阪と、チーム再構築の途上ながら、1戦ごとに内容を高め、勝点も積み重ねている大分。悪くないスタートを切った両チーム。シーズン序盤の勢いをさらに加速させていく勝点3をつかむのは、果たしてどちらか。
[ 文:小田 尚史 ]