しかしFC東京戦は2-3で敗戦。浮嶋 敏監督は「点が入ったときに2点目を狙いにいくメンタリティーを(先制したあとの)あの時間帯は持てなくて、2失点してしまった」と新しい課題を口にした。とはいえそこは技術ではなくメンタリティーの問題。解決に時間はさほどかからないだろう。86分にはCKから古林 将太が右足を振り抜き枠内へボレーシュートを飛ばした場面もあった。しかしGK波多野 豪のファインセーブに阻まれ、「本当に惜しかったですけど、ああいうところを最後決められるかどうかが勝敗を分けるとあらためて感じた」と浮嶋監督は悔やんでいた。
惜しい敗戦が多い湘南だが、結果だけを見れば5試合を終えて得た勝点は『3』。トップチームでのプレーは2年目となる田中 聡は「こういうゲームが去年から続いている。一生懸命やっていますが細部やラストの質の部分、球際の部分で相手のほうが上だった結果、勝点が取れていない」と反省点を口にした。
中2日、中3日と短い間隔での連戦が続いたが、この試合がいったん最後。選手たちはコンディションとも戦いながら課題に向き合い、一歩一歩成長している。その成果を今節のC大阪戦で発揮し、勝点を積み上げたい。
一方のC大阪は前節、大分と対戦して1-0で勝利を収めている。試合終盤までスコアレスときっ抗した状況が続いたが、87分に日本代表に選出された坂元 達裕が目の覚めるようなシュートを突き刺し、勝点3をもぎ取っている。前節で生まれたゴールは1得点だが、大久保 嘉人を筆頭にゴールを量産。今節で勝利すれば4連勝を収める。湘南はそんなC大阪の強力な攻撃陣を抑え込まなければいけない。
FC東京戦ではショートカウンターとクロス、セットプレーの2次攻撃から失点を喫している。3CBの1人、石原 広教は試合後、「声をしっかりかけ合うとか、今までやってきたやるべきことを意識していきたい。やり方は変えないとは思うので、気持ちを切り替えて自分たちの力を信じてやるだけです」と話した。事実、前節と明治安田J1第3節の鹿島戦を除いては粘り強い守備を披露し、湘南が勝っていてもおかしくない試合をわずかな得点差で敗れていた。しかしいまはその決定力不足も解消されつつあり、もう一度地に足をつけてディフェンスを見直せばおのずと勝利は見えてくるはずだ。
湘南は日々向上しているオフェンス力と元来持ち味としていたディフェンス力で、難敵・C大阪から勝点を奪えるか。そしてC大阪は強力な攻撃陣で湘南をいかにして打ち破るのか。連戦最後のゲームはお互いのストロングポイントがぶつかり合う試合になりそうだ。
[ 文:舞野 隼大 ]
