横浜FMは3月の公式戦を5勝1分の無敗で終え、雰囲気は非常に良い。そこで高い評価を受け、日本代表に松原 健と畠中 槙之輔、U-24日本代表に渡辺 皓太が選出され、3人とも日の丸を背負いピッチに立ったことも、今後チームに好影響をもたらすだろう。
その代表ウィーク中に開催されたのがJリーグYBCルヴァンカップDグループ第2節・広島戦。代表組の3人のほか、ケガで離脱中のリーグ得点ランクトップタイ・前田 大然とティーラトン、新型コロナウイルス感染症の陽性が確認された選手2人が欠場。その上、開始直後にマルコス ジュニオールが負傷するアクシデントに見舞われたが、攻守ともに広島を圧倒し、5-0で退けた。
仲川 輝人の今季初ゴール、岩田 智輝の加入後初ゴール、公式戦3戦連続無失点など多くの好材料を得たゲームであったのだが、最大の収穫はキャンプ中のケガで出遅れていた主将・喜田 拓也の復帰だろう。約1カ月遅れの“開幕”となったが、さすがの試合勘を見せ、中盤をコントロール。鋭い出足による敵陣でのボール奪取で2点目の起点にもなり、圧倒的な存在感を放った。
今節も広島戦のメンバーを軸に先発が構成されそうだ。ボランチでは喜田の離脱中に岩田が台頭し、好パフォーマンスを見せていたが、喜田と扇原 貴宏のコンビはやはり安定感抜群。モンゴルとの代表戦でフル出場した松原が中3日となり、岩田は引き続き本職の右SBで出場すると見るのがセオリーだろう。
不確定要素を挙げるなら、通常ならマルコス ジュニオールが入るトップ下。広島戦で途中出場し、3得点に絡んだ天野 純なのか、代表帰りの渡辺なのか、はたまたマルコス ジュニオールが早々に復帰するのか、注目ポジションとなる。
同じくルヴァンカップを戦った湘南は横浜FCとの“神奈川ダービー”を1-0で制し、今季2勝目を手にした。スコアレスドローだった明治安田J1第6節・C大阪戦に続くクリーンシートで、毎試合3バックの構成を変えて最適解を探りながら、守備を立て直しつつある。
連戦でなく、疲労を考慮しなくてもいい状況の下、C大阪戦で気を吐いた石原 広教、舘 幸希、田中 聡の“若手トリオ”を使うのか、横浜FC戦で結果を残した山本 脩斗、大野 和成、大岩 一貴という、いぶし銀のベテラン組を継続起用するのか。相手はリーグ屈指の攻撃力を誇るだけに、浮嶋 敏監督の決断が勝敗に大きな影響を与えそうだ。
[ 文:大林 洋平 ]

