ホームのFC東京は、リーグ戦4試合負けなしとチーム状態が上向きである。2連勝で迎えた前節は、開幕から6連勝中であった名古屋のホームに乗り込んだ。互いの堅守がぶつかり合うがっぷり四つでゲームは進み、90分はあっという間に終了。結果は互いに勝点1を分け合うこととなったが、マッシモ フィッカデンティ監督、長谷川 健太監督の2人ともがゲーム内容に納得のコメントを残す見ごたえのあるスコアレスドローとなった。
特にFC東京にとって収穫となったのが、今季リーグ戦では初めての無失点を達成したこと。堅守が持ち味でありながら、開幕から失点が止まらなかったことはどこか気がかりであっただけに、1つきっかけをつかめたことは大きい。守備が安定してくれば、より一層チームの武器であるファストブレイクや前線に陣取る強烈なアタッカーを生かした攻撃の威力が増すだけに、今後の戦いに期待が持てそうである。
その期待が今節・札幌戦では、早速形に表れるかもしれない。ペトロヴィッチ監督が率いる札幌はJリーグ屈指の攻撃的なチーム。破壊力が高い一方、リスクをかけて攻撃にパワーを注いでくるぶん、守備にスキがあることも事実である。最終ラインの選手もポジションにとらわれず攻撃参加をしてくるため、良い形でボールを奪うことができればカウンターに出ていくチャンスは多くあるはずだ。アンカーとインサイドハーフ、中盤のプレーヤーを中心に奪いどころを共有し、素早く攻撃に転じたい。
4戦負けなしで来て、週末には首位・川崎Fとの“多摩川クラシコ”が控えていることを考えれば、この試合はなんとしてでも3ポイントが欲しい一戦である。
対する札幌は、開幕からやや波のある時期が続いている。開幕戦で5ゴールを挙げ、最高のスタートを切ったかに思えたが、そこから2連敗。その後、中止試合(明治安田J1第4節・G大阪戦)を挟んでからは1勝1分1敗と五分の成績である。
ただ、3-0から3-4にひっくり返され大逆転負けを喫した第6節・神戸戦からのメンタル面での立ち直りが心配されたが、JリーグYBCルヴァンカップAグループ第2節・鳥栖戦で大勝を飾ると、前節の福岡戦もアンデルソン ロペスと福森 晃斗のゴールで勝利。イヤな流れを払しょくすることに成功した。
その勢いのまま、今季初の連勝を目指してFC東京戦に臨む。6ゴールを挙げて得点ランキングトップタイに位置するアンデルソン ロペスら攻撃陣は好調で、コンスタントにゴールは奪えている。それだけに、ゲームマネジメント力を高めながらアウェイ連戦で連勝を果たし、札幌ドームに戻りたい。
[ 文:須賀 大輔 ]
