第8節・横浜FM戦、第9節・福岡戦と直近2試合はコロナ禍に見舞われたC大阪。横浜FM戦の前にトップチーム選手1名、関係者2名が新型コロナウイルス感染症の陽性診断を受けた。安全面を考慮してレヴィー クルピ監督は2試合ともベンチに入らず、小菊 昭雄コーチが指揮を執った。
そんな緊急事態にもチームは動揺の色を見せず、まとまった戦いを披露。守備では進藤 亮佑に新井 直人、攻撃では中島 元彦と加藤 陸次樹がチームに新たな活力を注入。底上げという面では成果も見せた。ただ、結果という点では物足りない。横浜FM戦では87分に失点して勝点1がゼロに、福岡戦では88分に失点して勝点3が1になってしまい、試合の締め方に課題を残した。
レヴィー クルピ監督がベンチに戻ると思われる今節。この2試合でアピールに成功した選手も含め、先発の人選が最初の注目ポイントだ。試合の中身で言えば、徳島にボールを持たれる時間帯は想定しつつ、プレスに行くところとブロックを作るところの使い分けをハッキリさせ、規律を持った守備で対応したい。その上で、今季のC大阪のスタイルでもある、手数をかけないボール運びから相手のプレスをかいくぐって好機を作り、確実に仕留めることが重要だ。今季4勝1分と負けなしのホームで再び前に進むための勝点3を手にしたい。
対する徳島は、第6節からクラブ史上初のJ1リーグ3連勝を達成。J2で積み上げてきたスタイルをJ1の舞台でも遺憾なく発揮し、トップカテゴリーにも順応してきた。直近の第9節は上昇ムードが漂う中、まさにそのスタイルを徳島で作り上げたリカルド ロドリゲス監督が率いる浦和との“特別な試合”に臨んだ。昨季まで同監督とともに働いていた甲本 偉嗣ヘッドコーチも「楽しみ」と試合前に話した一戦は、前半は試合のペースを掌握するも、後半でセットプレーに泣き、0-1で敗れる悔しい結果に。
メンタル的にも大一番となった一戦から中2日。アウェイ連戦となる今節は、試合に向けた心身の回復が求められる。その上で、しっかりとボールを握って試合の主導権も握る自らのスタイルを発揮したい。注目はC大阪のアカデミー出身の岸本 武流。大分との開幕戦でJ1初ゴールを挙げると、第8節の仙台戦では値千金の決勝点。C大阪ではFWとしてプレーしていたが、徳島では得点力と走力のあるサイドプレーヤーとして開花した。古巣凱旋となる今節、ヤンマースタジアム長居でどのようなプレーを見せるか。
両チームとも、中3日や中2日で続く連戦の4試合目。蓄積された疲労も気がかりだが、攻撃的なスタイルがぶつかり合う熱戦に期待したい。
[ 文:小田 尚史 ]