鳥栖は直近の第9節に、ホームで横浜FCと対戦。横浜FCの可変システムにうまく対応し、ペースを握ると前半にセットプレーから山下 敬大の得点で先制に成功。後半にも途中出場の本田 風智が追加点を奪い、さらに山下がこの試合2点目となるゴールを記録。最後まで集中した守備を展開し、3-0の快勝でリーグ戦の連敗を『2』でストップ。4試合ぶりの勝利を挙げ、上位戦線に踏みとどまった。
一方のG大阪は、直近の第9節で柏とのアウェイ戦に臨んだ。開幕から3試合無得点の中、パトリック、レアンドロ ペレイラ、チアゴ アウベスの外国籍アタッカー3人を今季初めて先発から同時起用。フィジカルの強いパトリックとレアンドロ ペレイラの2トップへのシンプルなボールを起点にして、より直線的にゴールを目指す意識を強めた。さらに後半からは宇佐美 貴史を投入。試合の中でうまく変化をつけながらゴールに迫ったが、最後まで得点を奪うことができず。セットプレーの流れからの1失点に泣き、開幕戦以来の黒星を喫した。開幕からの未勝利、無得点試合はともに『4』に伸び、苦境から脱することができなかった。
互いに直近のリーグ戦から中2日で迎える今節。それだけにチーム全体の選手層、総合力が問われる試合になるだろう。両指揮官がどういった選手起用、交代策を見せるのかにも注目したい。ただ、ホームでの連戦となる鳥栖に対して、G大阪はアウェイでの連戦となる。この点は鳥栖にとってアドバンテージと言えるだろう。今季、ホームでは4勝1分と好調ぶりを見せているだけに地の利を生かしたいところだ。
移動も考慮すると課題改善のための修正時間はほとんど取れないG大阪だが、駅前不動産スタジアムでは2勝6敗と負けが先行している。宮本 恒靖監督就任後も2018年は0-3、2019年は1-3と完敗が続いていたが、昨季は2-1で勝利。宮本監督体制での初勝利を挙げて、負の流れを打破している。
鳥栖としてはG大阪の個の力に警戒したい。昨季二度の対戦はいずれもボール保持をベースに試合の主導権を握りながら、個の力に屈する形でG大阪から勝利を奪うことができなかった。特にG大阪の前線にはフィジカル的な特長を持つ選手が多いだけに、カウンターなど一発でやられるような展開を作らせないことが求められる。逆にG大阪にとって、得点は喉から手が出るほど欲しい。鳥栖にボールを保持される時間が長くなることが想定されるが、焦れることなく、したたかに一発を狙いたい。連戦となるだけにエネルギーの使いどころを見極めて、ゴールを奪いにかかりたい。
まだ序盤とはいえ、上位2チームが抜け出し始めているだけに、鳥栖としてはしっかり追走していきたい。そして、G大阪は初得点、初勝利を奪い、勢いをつかみたいところ。互いの思惑がぶつかり合うウィークデーの一戦。生まれるのは鳥栖の連勝か。それとも、G大阪の今季初勝利か。
[ 文:杉山 文宣 ]
