ホームのFC東京は調子が下降気味である。初のJ1制覇に向けて大一番であったはずの明治安田J1第9節・川崎F戦を2-4で落とすと、そこから福岡戦、鳥栖戦と1点差でゲームを落として3連敗となった。90分の中でどこかスキが生まれてしまう戦いぶりが続く中で、長谷川 健太監督は「決めるべきところを決められていないこと。あとは粘り腰。点を取れないときに粘り切れない守備の部分など、攻守でかみ合いが少し悪い。そこのかみ合いを良くするためにいろいろと試行錯誤をしないといけない」と課題を指摘。「現状、うまく結果が出ない中で沈みがち。ここをみんなで力を合わせてしっかり乗り越えることが大事になってくる。長いシーズン、チームにこういう時期は1回や2回、必ず来る。ここをどうやって切り抜けていけるかが大事なポイントになる」と続け、苦境に立たされながらもそこから抜け出すためにチーム全員で戦っていくしかないと話した。
ミッドウィークにはJリーグYBCルヴァンカップBグループ第4節・徳島戦を戦い、リーグ戦から大幅にメンバーを入れ替えた中でプレーオフステージ進出を決めた。リーグ戦で結果が出ていない中でも明るい材料はあるだけに、良い流れを今節にもつなげていきたい。その徳島戦で日本デビューを果たし、来日初ゴールとなる貴重な同点弾を決めたブルーノ ウヴィニのリーグ戦デビューにも注目が集まる。
一方、横浜FMは徐々に調子を上げ、現在は4位につけている。攻撃的なサッカーのイメージが強い中で今季は守備の安定が光り、ここまで8失点。1試合1失点ペースを切っている状態だ。加えて、ここ最近は攻撃陣にもエンジンがかかってきた。前々節・札幌戦で3ゴールを奪って逆転勝ちを飾ると、前節の横浜FC戦では5得点で完勝。“横浜ダービー”で力の差を見せつけた。さらにミッドウィークにはルヴァンカップDグループ第4節・仙台戦を戦い、ゴールラッシュを披露。ルーキーの樺山 諒乃介にプロ初ゴールが生まれるなど、公式戦2試合連続で5ゴールと勢いが止まらない状態になっている。
FC東京の長谷川監督、横浜FMのアンジェ ポステコグルー監督がともに2018年に就任して以降、両者の対戦は点の取り合いになる試合が多い。5-2でFC東京が制した初対戦を皮切りに、昨季までのリーグ戦6試合中5試合で3ゴール以上が生まれており、味の素スタジアムでの対戦では17ゴールも生まれている。
打ち合い必至のこのカード。青赤がファストブレイクでトリコロールを呑み込むのか、トリコロールがアタッキングフットボールで青赤をねじ伏せるのか。リモートマッチの静けさを忘れさせるくらい、今季も熱い攻防が待っていることだろう。
[ 文:須賀 大輔 ]
