4月の成績が追い風になった鹿島とは対照的に、4月で思った結果を手にできなかったのがFC東京。4月3日に名古屋とスコアレスドローに終わると、札幌には2-1で勝利したが、川崎Fとの“多摩川クラシコ”を2-4で敗れる。その後、福岡に0-1、鳥栖に1-2と敗戦を喫し、5月に入った最初の試合で横浜FMに0-3の完敗。気づけば4連敗で、順位も11位まで落としてしまった。悪い流れをここで断ち切りたいところだろう。
両チームとも中3日の連戦になるが、互いにルヴァンカップではメンバーを大きく入れ替えて戦った。この試合に疲労を残して臨むということはないだろう。少し影響があるとすれば鹿島のほうだろうか。現在、鹿島のFWは染野 唯月が1人でけん引している。上田 綺世が右肘を痛めて負傷離脱しており、エヴェラウドも練習ができない状態だった。染野は公式戦3試合連続で先発が続いており、ルヴァンカップAグループ・福岡戦でも56分までプレーした。ディフェンスラインの背後を突き、時にはビルドアップに顔を出して起点になるなど、2年目とは思えない働きを見せているだけに、彼に疲労が残っていると戦い方が少し変わってくるかもしれない。
FC東京の注目点は、ボランチの配置だろう。カップ戦ではダブルボランチに変更したことで、「今日はチームとして戦うということができた」(長谷川 健太監督)。リーグ戦ではCBの前に森重 真人を置く形で戦ってきただけに、カップ戦で一息つけた形をリーグ戦でも継続させるのかどうかで戦い方は大きく変わる。長谷川監督は「もちろん、これをリーグ戦につなげないといけない」とコメントしているだけに、スタートの配置は注目だ。
FC東京に長谷川監督が就任してからは鹿島に3連勝したが、その後は鹿島が2勝1分と盛り返している。また、両者の対戦がスコアレスに終わったことは過去のリーグ戦40試合の中でたったの一度だけ。今回も白熱した試合が予想される。
[ 文:田中 滋 ]

