FC東京にとって、連敗を止めた前節・柏戦は今季ベストの内容で自分たちの良さを再確認する一戦となった。2試合連続3失点で敗れていたことを踏まえ、守備の約束事や規律を再確認し、システムも[4-2-3-1]に変更。90分を通じて堅い守備から素早くシンプルな攻撃が効力を発揮し、4-0の快勝となった。勝利から遠ざかっていた1カ月間のうっぷんを吹き飛ばした。
勝利で得た波をより大きくするために臨んだ19日のJリーグYBCルヴァンカップBグループ第6節・大分戦は、2種登録選手4人を含め多くの若手選手を起用したことで、前半は積極性に欠けるプレーが目立ちドローに終わったが、後半は戦う姿勢を見せることに成功。ボランチに入った品田 愛斗や最終ラインでプレーした蓮川 壮大にとっては良いアピールの場となった。
それを踏まえ、大分戦でゴールを決めた永井 謙佑は「グループステージで1回も負けなかったことは重要。若い選手も出ながらの大会で自信に変わっていく」とし、今後に向けては「リーグ戦で勝点を積んでいくことが大事。もう1回、僕らで変えていかないといけないと思っているので、ここからも続けていきたい」と意気込んだ。
その意味でも今節・G大阪戦の持つ意味は大きく、FC東京が再び浮上し、上位争いに絡んでいくためには勝利が求められる一戦となる。コンパクトな陣形を保って、アグレッシブな守備からファストブレイクで仕留めたい。柏戦でリーグ戦初先発を果たし、攻守のつなぎ役として大きな仕事をこなした髙萩 洋次郎にはホームゲームでも同じような活躍ぶりが期待される。
今季二度目の連勝を飾り、追走態勢を整えたいところである。
対してG大阪は迷走中だ。成績不振を受け、宮本 恒靖監督の解任という大きな決断に至ったが、松波 正信監督が初めて指揮を執った前節・浦和戦は0-3の完敗。前半、立て続けに失点を重ね、勝敗の行方を決められてしまう情けない内容に終始した。
そこからのリバウンドメンタリティーが問われる今節だが、ミッドウィークに公式戦がなかっただけに1週間の準備期間があった。選手の顔ぶれを見ればタレントはそろっているだけに、歯車がかみ合えば十分に戦える力はあるはず。チームの底力が試されると言っていいだろう。
両チームともに今季はリーグ制覇を目標にスタートしながらも、それに見合う成績を残せずにリーグ戦の3分の1を消化。目標の修正が必要であることは間違いない。ただ、本来は力が備わっているチームであることも疑いのない事実。お互いにとって、巻き返しに期待を持てる一戦になることを望みたい。
[ 文:須賀 大輔 ]
