対するC大阪も前節、広島と対戦して逆転負けを喫している。後半、CKから奥埜 博亮が押し込んで先制したが、すぐに同点弾を決められ、カウンターから逆転も許してしまった。それまでの3試合で勝利から遠ざかっていたC大阪は、ヤンマースタジアム長居のラストマッチを勝利で飾ることができず。レヴィー クルピ監督も「攻撃がうまく機能していない理由、そのすべての責任は私にある」と、苦しい表情を浮かべた。
連勝の流れが途切れてしまった鹿島も、なかなか良い流れをつかめないC大阪も、この試合の重要性を認識している。そして、連戦の中では万全の準備を積めないことも分かっているはずだ。中3日で試合を迎えることになる鹿島に対して、C大阪は中2日のアウェイゲーム。夜の開催とはいえ、調整は簡単ではないだろう。
鹿島は週末の試合に主力選手を起用し、JリーグYBCルヴァンカップが多くなるミッドウィークではトップ下に小泉 慶を起用する形で戦ってきた。今週末には首位・川崎Fとの対戦も控えるだけに、どういうメンバー構成で今節に向かうのかは興味深い。これまでの戦いを踏まえると、小泉が攻守両面で機動力を生かし、ボランチでディエゴ ピトゥカが舵を取る構成で臨むはずだが、連敗は避けたいところだ。
C大阪は4月14日の明治安田J1第18節・徳島戦以降、複数得点を奪うことができていない。また、そこから勝利できたのが1試合のみということが、成績の苦しさにつながっている。攻撃の起爆剤か、守備の堅さか、どちらかを手に入れたい。ただ近年、両者の対戦は鹿島が圧倒的な戦績を残している。前回対戦は久しぶりにドローで終わったが、それまで6戦連続で鹿島が勝利を収めてきた。前線からコンパクトでタイトな守備を心がける鹿島は、C大阪のビルドアップを許さない展開を狙うだろう。それに対してアウェイチームが安定してボールを前に運べれば、攻撃場面は増えていく。激しくぶつかり合う中盤の主導権をどちらが握るかで、試合の展開は変わりそうだ。
[ 文:田中 滋 ]

