今季から山口 智コーチが就任したことも大きく、守備に磨きがかかり、失点の少ない試合が多い。ただ、「ここ3、4試合ではもったいない失点が多い」と指揮官は言及する。第14節・横浜FC戦での2失点目は、クイックスタートでスキを突かれて決められた。徳島戦もボールを奪ってカウンターを仕掛けようとした瞬間、ボールを奪い返されて失点を喫した。
ポジティブな引き分けと悔しい引き分けが続いたが、どちらの試合も最少失点に抑えている。しかし、岡本 拓也は「裏へのボールだったり、サイドチェンジのボールは蹴れていた。そこまでの形は良かったですけど、あとは最後の決め切るところの質、クロスの質というのは良い形が多かっただけに1本は決めたかった」と徳島戦を振り返ったように、2点目を取れなかったことに満足する様子はなかった。
一方、松波 正信新監督の下で戦うG大阪は、直近の第17節で横浜FCと対戦。結果はレアンドロ ペレイラが2ゴールを挙げ、2-0の勝利を収めた。第16節の徳島戦に続いて今季初の連勝を収め、波に乗りつつある。さらに、不振が続いていたレアンドロ ペレイラに待望の今季初ゴールが生まれたことも好材料だ。
そんなG大阪に対し、浮嶋監督は「パトリックを先頭に置いて、長いボールを中心にセカンドボールを拾って、という基本的なやり方で来ると思う」と予測。「相手のアタッカー陣をどう抑えるかを見ながら、課題である得点をどう取れるか。短い中でメンバーを決めたい」と話していた。
お互い条件は同じだが、中2日はコンディション的にかなり過酷だ。その中で湘南はケガから復帰した畑 大雅、徳島戦でリーグ戦デビューを果たした平岡 大陽といった若手選手が台頭している。選手をローテーションできることはチームにとってポジティブなこと。しかし、岡本は「僕としては全試合出られるような準備を毎日続けていく」とポジションを譲るつもりはない様子だ。こういったチーム内競争が選手間に活気を与えてチームを強くする。
「G大阪は試合の消化数が少ないですが、自分たちの順位よりも下にいるチームなので、絶対に負けられない戦い」と舘 幸希が言うように、J2降格圏に沈んでいるチームが少しずつ勝星をつかみ、浮上している様子を見てもこの一戦は負けられない。引き分けで足踏みするのではなく、しっかりと目の前の相手を叩き、上位へ進出していきたい。
[ 文:舞野 隼大 ]
