札幌の前節を振り返ると、5月29日の敵地・柏戦で、2-1のスコアで勝利。立ち上がりからボールを支配する展開の中、19分に加入後リーグ戦初先発となった青木 亮太のクロスに小柏 剛が合わせて先制。その後、PKを献上してしまい同点とされたものの、40分に岡村 大八の得点で再びリード。後半はホームの後押しを受ける柏の猛攻にさらされたものの、粘り強くはね返して勝点3をつかみ取っている。
直近の公式戦は6月13日に行われたJリーグYBCルヴァンカッププレーオフステージ第2戦・横浜FM戦。6日にホームで行った第1戦は1-1で引き分けてしまっていたが、アウェイでの第2戦は開始7分に幸先よくオウンゴールで先制すると、後半開始直後には菅 大輝の強烈なシュートが決まって追加点。その後、1点差に迫られてからは横浜FMの手厚い攻めに押し込まれてしまったものの、終盤に途中出場の柳 貴博が決めて勝負あり。2戦合計4-2で横浜FMを下し、3年連続となるノックアウトステージ進出を決めている。
一方、夏の訪れを感じさせつつある札幌市内に乗り込む大分の前節は、ホームで福岡に2-1で勝利。前半立ち上がりに長沢 駿の得点で先制すると、その後は1点を追う福岡に押し込まれたが、粘り強くはね返す。すると70分にリスタートからエンリケ トレヴィザンの加入後初ゴールが決まってリードは2点に。PKから1点差に迫られてしまったものの、その後は手厚い守備ではね返し、5試合ぶりの勝点3獲得を果たしている。
大分の直近の公式戦は、6月9日に行われた天皇杯2回戦・ホンダロックSC戦で、延長戦の末に3-2で勝利している。スコアレスで折り返した後半に長谷川 雄志、髙澤 優也の得点で2-0とし、ほぼ勝負は決したかに思われたが、ラスト10分で2点を奪われてタイスコアに。最終的には延長後半に井上 健太が決勝点を挙げ、なんとか勝利をつかんでいる。
さて、そんな両チームの対戦だが、5~6月の公式戦では前年王者の川崎F戦以外負けなしで調子を上向かせている札幌に対し、大分がどのように挑むのかが焦点となるだろう。大分の武器は後方からの徹底したポゼッションサッカー。マンマークでのハイプレスを基本戦術とする札幌のやり方とガッチリかみ合う格好だが、札幌のプレスを外す、あるいは一気に背後を取れれば大分が優勢に進める可能性も大いにある。戦術的にも戦略的にも見どころたっぷりの一戦と言えそうだ。
[ 文:斉藤 宏則 ]