前節・横浜FC戦で前半戦の日程を終了した神戸は、9勝7分3敗で勝点34の戦績を残し、4位につけている。三浦 淳寛監督は「もちろん一番上が理想なんですが、とはいえ今季一緒に戦っていくメンバーの中で良い結果を出しているのかなと思う。いまの順位というのは十分、われわれの今季の目標を達成できるようなポジションにはいると思うので、後半戦もしっかりと戦っていきたい」とし、目標として掲げるAFCチャンピオンズリーグ出場権の獲得へ、上々の前半戦だったことを語った。
その前半戦ラストゲームは圧巻の内容だった。立ち上がりにミスが連発するイヤな流れだったが、初瀬 亮の正確無比なCKをドウグラスが頭で合わせて先制すると、そこから古橋 亨梧が大暴れ。ハットトリックを飾り、最後は菊池 流帆も決めて計5得点。守備でも集中力を切らさず、無失点で圧勝を飾った。直近4試合で3勝1分とし、上昇気流に乗ってきた状況だ。
6月26日には、およそ2年ぶりとなる公開練習も実施した神戸。招待したファンクラブ会員約40名の前で、ハードなトレーニングを披露。チームのポジティブな雰囲気が練習場からあふれ出す時間となった。酒井 高徳は「顔を見て声をかけ合いながらサインしたりはできず、心苦しい部分はありますが、まずは元気に楽しくサッカーをやっている姿をピッチの上で表現して、それをピッチサイドから見ていただけるだけで充分な進歩だと思います」などとコメント。さまざまな面で配慮を強いられる現在の社会環境だが、つかの間に訪れたファンと心を触れ合わせる時間を大切に受け止めていた。
神戸にとって、今節・湘南戦は後半戦の初戦であり、勝てば3位浮上が確実。目標達成へ向けて勢いをつけたい大切なゲームとなるだろう。今季二度目の3連勝を目指してピッチに立つことになるが、湘南は容易に勝点を取らせてくれるような相手ではない。前回対戦となる4月17日の明治安田J1第10節(0△0)では、強力攻撃陣を無得点に封じられている。
その湘南はここまで20試合を戦い、勝点21で13位。引き分けの数が『9』と最も多く、勝ち切ることが理想だが、クラブに根づく粘り強さを示しているとも言えるだろう。第6節のC大阪戦から8戦負けなしを記録し、第16節・川崎F戦からは4戦負けなしと流れをつかんだ際の安定感は目を見張る。ただ、前節の柏戦は2-1とリードしながら後半アディショナルタイムにまさかの3失点を喫し、逆転負けするという劇的な形で幕切れ。今節は、このショッキングな経験を乗り越えるためにも重要な一戦となるだろう。
また前回対戦時、神戸はアンドレス イニエスタやドウグラスが負傷離脱中で、湘南はウェリントンやタリク、オリベイラなどが不在だった。この第2戦は前回の90分を叩き台としながらも、両チームともに新たな対策が求められるマッチアップとなりそうだ。
[ 文:小野 慶太 ]
