前々節の湘南戦、後半アディショナルタイムに怒とうの3得点を奪って逆転勝利に成功した柏。そこから勢いに乗るかと思われたが、前節・横浜FM戦は退場者が出た影響で相手が10人になったものの、敗戦。天皇杯3回線・京都戦では先制点を奪ったが、逆転負けを喫した。自分たちが有利な状況に置かれていたにもかかわらず、敗北を喫してしまっている悪い状況をなんとか断ち切りたい。
柏にとって、懸念点の1つは攻撃的な中盤の選手が不足していること。マテウス サヴィオは直近の試合でメンバー外が続いており、神谷 優太は前節・横浜FM戦で足首を負傷して途中交代を余儀なくされた。その結果、「単調だし、攻撃に厚みがない。なかなか自分たちがコントロールできなかった」と三原 雅俊が語ったように、京都戦では縦にボールを入れること一辺倒になってしまう時間帯が長かった。三原や戸嶋 祥郎ら中盤の選手たちがうまくボールを引き出し、チームにアクセントを加えられるかがポイントになるだろう。
もう1つ柏が意識したいのは、無失点でこの試合を終えること。リーグ戦では明治安田J1第10節・大分戦以来クリーンシートを達成できておらず、守備のもろさが目立つ。京都戦後に「最後体を投げ出してとか、かき出してというシーンをもっと作っていかないと、相手に決められるシーンを作られてしまう」と戸嶋が語っていたように、失点を防ぐためにはセカンドボールへの反応を速めることも必要。ゴール前で懸命に体を張り、約3カ月ぶりとなるクリーンシートを達成したい。
一方、鹿島は公式戦3試合連続でクリーンシートを記録。天皇杯3回戦・栃木戦でも「栃木さんの徹底するサッカーの前になかなかゴールをこじ開けることができず、苦しい展開だった」と相馬 直樹監督が語るように、終盤まで得点を挙げることができなかったが、最終的に3得点を挙げた。前節・札幌戦ではJ1最速となるホーム通算300勝を達成しており、勢いそのままに柏を撃破したいところだろう。
外国籍選手たちの復調もポジティブな要素だ。札幌戦で今季リーグ戦初ゴールを挙げたエヴェラウドは栃木戦で2ゴールを記録しており、調子は上向き。「持っている目標は個人としてもチームとしても高いので、それを達成するために頑張っていきたい」と、さらなる活躍を誓った。また、栃木戦では今季加入したアルトゥール カイキが来日初ゴールを記録。相馬監督も「素晴らしい仕事をしてくれたと思う」と、その働きぶりを称賛した。調子を上げ、チームにフィットしてきた外国籍選手たちは今節も躍動することができるだろうか。
今季両チームは第8節で対戦しており、その際は2-1で鹿島が勝利を収めている。柏がホームで意地を見せるのか、それとも鹿島がシーズンダブルを達成するのか。注目の一戦だ。
[ 文:藤井 匠 ]
