7月27日に行われた明治安田J1第3節で大分に逆転勝ちしたことで流れは一変。札幌と仙台のアウェイ2連戦では日程的な厳しさもあって押し込まれる時間帯も続いたが、いずれもクリーンシートで勝ち切った。
FW陣が徐々にその個の力を発揮し始めているのも朗報だが、前節は山本 悠樹のセットプレーからパトリックが決勝点をゲット。「なかなか合わないところがあったので、人が入るタイミングとキッカーの落とすところをしっかりと確認しながら、結果が出て良かった」と松波監督も満足感を口にした。
暫定ながら13位に浮上したG大阪にとって、新型コロナウイルス感染の影響で延期された未消化試合は今節の横浜FM戦のみとなった。4連勝を懸けたこの戦いは、復調ぶりの真価を問われる一戦になる。ボランチとして攻撃のタクトを振る山本も言う。「横浜FMはいま2位で強い相手。僕らには連戦という状況もあるけど、それでも勝つことがいま必要になってくる。しっかりと準備して内容でも戦えるようなサッカーをして勝ちたいなと思う」。
予期せぬJ1残留争いに身を置いた状況から一変、横浜FMに勝利すれば一気に中位グループに加わる。G大阪の戦い方に大きな変化はないはずだ。仙台戦では昌子 源とレアンドロ ペレイラを完全温存。それでも中2日の日程だけに、終始アグレッシブなサッカーを見せるのは難しいはずだが、3連勝中にわずか1失点の守備陣は、リーグ2位の得点数を誇る横浜FMの強力アタッカーたちに対してその真価を問われることになりそうだ。
「試合の中でも割り切ってできるところと、自分たちがやりたいことをしっかりと出している。選手たちのメンタリティーは非常に高まってきた」と松波監督も試合展開に応じた我慢の戦いぶりに手ごたえを口にするが、粘り強い戦いの中で勝機を見いだしたい。
猛暑日が続く大阪の地に乗り込んでくる横浜FMにとっては、7月10日の第22節・福岡戦以来のリーグ戦である。福岡に2-0で完勝し、今季10回目のクリーンシート勝利を達成。攻守の歯車がかみ合い、6連勝中の横浜FMではあるが、約1カ月ぶりとなる一戦だけにやはり試合勘などは気がかりな点である。前田 大然は東京五輪を戦うU-24日本代表に招集されており不在だが、マルコス ジュニオールやエウベルらリーグ屈指のアタッカーがそろっている。
過密日程の中でさらに勢いづきたいG大阪と、連勝を『7』に伸ばして川崎Fを追走したい横浜FM。パナソニック スタジアム 吹田にさらなる熱気が満ちる一夜になりそうだ。
[ 文:下薗 昌記 ]
