チームは静岡県でキャンプを行い、「何か1つだけに取り組んだというわけではなくて攻撃、守備、切り替えの部分。われわれのサッカー全般の質を上げていこうと取り組んできて、非常にみんな精力的にやってくれました」と手ごたえを感じている。
ここまでの戦いを振り返ると、失点数が少ないながらゴール数も少なく、良くも悪くも引き分ける試合が多かった。浮嶋監督は「守備の部分はある程度良いものが発揮できていたと思う」と手ごたえを感じ、「そういう部分をベースにしながら、守備から切り替わったいわゆる速い攻撃の部分もそうですし、遅い攻撃の部分をキャンプで最も取り組んできました」と語った。約1カ月の中断期間を経て、どんな変化が見られるか注目だ。
指揮官は今節に向けて、「アグレッシブに攻守の切り替えを速くして、攻撃においても守備においてもダイナミックなプレーがわれわれの持ち味。そういったところを注目してほしい」と話す。これは以前から湘南が得意としていたスタイルだが、このアグレッシブなサッカーにどれほど磨きがかかっているのか楽しみだ。
一方、鹿島は中断期間中に延期となっていた明治安田J1第2節・G大阪戦を戦った。試合は荒木 遼太郎の絶妙なアシストからアルトゥール カイキが決勝弾を決め、1-0と完封勝利を挙げている。この日、体調不良の相馬 直樹監督に代わって指揮を執ったパシェココーチは、「前半は素晴らしい内容とは言えないですけど、ゲームコントロールはうまくできた」と一定の手ごたえを口にしていた。接戦の中でも試合運びのうまさは、鹿島の強みの1つと言える。
シーズン前半戦の第3節で対戦した際は、3-1で鹿島が勝利。鹿島が荒木の2ゴールで先行すると、86分に湘南の岡本 拓也のゴールで2-1に。しかし、89分にCKから町田 浩樹のヘディングシュートが決まり、反撃を開始しようとしていた湘南を突き放した。
この試合に関しては、浮嶋監督も「完敗に近い内容だった」と認めるほど。相手は前回対戦から監督が代わっているが、「彼らの非常に堅い守備をどう崩すかというところをポイントに置いて戦いたい」と今節の理想を語った。
そんな前回対戦から5カ月が経ち、中断期間を終えた両者がどんな展開を見せるのか。再開後の戦い方と結果に期待が高まる。
[ 文:舞野 隼大 ]
